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【大リーグ】

降雨中断でマー12勝目スルリ

2016年9月1日 紙面から

ロイヤルズ戦の3回、ダイソンの三塁打で1点を許し顔をしかめるヤンキースの田中=カンザスシティーで(社英夫撮影)

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◇ヤンキース5−4ロイヤルズ

 【カンザスシティー穐村賢】大リーグは30日、各地で15試合が行われ、ヤンキースの田中将大投手(27)は当地のロイヤルズ戦に先発。5イニングを4安打2失点にまとめ、勝ち投手の権利を得たが、その直後に降雨で試合が約1時間中断。田中は再開後のマウンドに登らず、リリーフ陣がいったん同点に追い付かれたため、田中の12勝目は霧消した。マーリンズのイチロー外野手(42)は、メッツ戦に「6番右翼」で先発し、3打数無安打。6回の守備でダブルスイッチのため交代を送られた。

 マー、“雨”らめし…。5回まで4安打2失点、71球と快調なペースで投球を続けていた田中が不運に見舞われた。突然の豪雨が降り出し、試合は59分間の中断。けがのリスクも考慮され降板を余儀なくされると、救援陣が2点のリードを守れずに12勝目は霧散した。

 ただ、試合は延長戦の末にヤ軍が勝利。試合後の田中も、チームの勝利に「雨さえ降らなければイニング、アウトを稼げたと思うけど、こういうことなんでしょうがないと割り切れる。(ワイルドカードを)競ってるチームに連敗しないで勝ちを拾えたのは良かった」と安堵(あんど)した。

 8月の登板はこの日で最後。6先発、39イニングで四球1つという驚異の制球力を武器に、4勝1敗というエースらしい投球でチームをけん引。「悪いなりにでもできるピッチングのレベルが、シーズン序盤に比べて今の方がある」と自らの状態の良さを自賛してみせた。

 雨にたたられ、自己最長タイとなる5戦連続白星はならなかったが「休養をもらったっていう感じで切り替えて、次はもっとビシッといいピッチングができればと思う」。プレーオフ争いが佳境を迎える9月の戦いに向けて言葉に力を込めた。

 

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