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【プロ野球】

広島・松山がM12弾!

2016年8月31日 紙面から

お立ち台で「鹿児島の爺ちゃん婆ちゃん、やったよ!」と拳を突き上げる広島・松山の横で、笑いをこらえる丸(右)=マツダスタジアムで(吉澤敬太撮影)

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◇広島8−2DeNA

 広島が優勝マジック12とした。2回に松山の2ランで先制し、5回に丸の適時三塁打で加点。7回には丸の適時打、安部の2ランで5点を挙げた。ジョンソンが6イニング2失点でリーグ単独トップの13勝目。DeNAは連勝が3で止まった。

 広島・松山の打球は詰まっていた。逆風だった。だが、右翼スタンドまで届いた。気持ちか、勢いか。先制8号2ランが、大勝へと導く決勝点になった。

 「詰まっていたんですけど、しっかり振り抜けたので」。2回、1死一塁。ベンチで「よく打ったな」と言われた2球目の内角直球を狙った。

 「どんな投手でも気にしてない。人一倍気持ちは入っていると思うので、自分の打撃をするだけだった」

 通算50打数22安打(4割4分)の井納キラー。4回にも右翼線を破る二塁打を放った。6回には右前打で、三塁打ならサイクル安打となる4打席目。1死二塁で左邪飛に倒れた。「僕の足ではさすがに無理」と笑わせ、お立ち台では「鹿児島のじいちゃん、ばあちゃん、やったよ!」といつもの決めぜりふで赤いスタンドを揺らせた。

 松山に続いたのは、丸だ。5回、中堅フェンス直撃の適時三塁打。7回には無死一、三塁からダメ押しの右前適時打。11戦連続安打、6戦連続打点の活躍に「僕の安打は松山さんに比べたら、印象は薄いかもしれないですけど」と笑った。一丸の「つなぐ」気持ちで、13安打8得点の大勝だった。2年ぶりのCS出場を決めたが、もちろん目標はそこにはない。緒方監督は「どこを見て戦っていると思っているんだ」と優勝だけを見据えている。マジックは12。最短優勝は9月7日の中日戦(マツダ)だ。一気に25年ぶりの頂点へと駆け上がる。 (田中政行)

 

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