どうも選挙はないみたいです。良かったですね。
 とか余裕ぶっこいてたら解散だーとかなるのかもしんないけど、そろそろネット内でも議論すべきは定額減税でも埋蔵金でもなく政府紙幣です。これはアツい。

 というか、あんまり言いたくないけど06年の与謝野さんが大臣やってるとき、微妙な失政がござんした。国内が実質デフレになってんのにマネーサプライを絞っちゃって、海外の好景気からは直接恩恵を蒙れない国内産業が完全に不況に陥っちゃった、というアレ。日銀はアホだったね、と言い捨てるには、あまりにも残念な駄目具合が露呈しちゃったというのが本音であります。

 安倍政権が誕生したのもこの辺で、軌道修正を図るには政治過程的にも体制的にも厳しい状態のまんま、マネーサプライだけが削られて中国特需に沸く業界とは裏腹に、そうでない国内景気はしょんぼりというのが実情でありました。これじゃ投機の奴らばっかり肥え太って、その他大勢の国民の生活が改善するわけないよね。あんま人のことは言えないけど。

 そういうわけなんで、そろそろ麻生印の太政官札でも刷らせるのは是か非かという議論が沸き上がるべきタイミングなんだろうと思うわけですね。中川秀直さんも大人しくなったわけですし。

 もちろん、狙いは一定規模以上の減税の財源として政府紙幣を発行することでマイルドなインフレ誘導でも図っていこうかという話でありまして。ちなみに、発行余力については諸説ありますけれども、日銀が絞ったマネーサプライ+αぐらいの規模で考えるなら35兆円から40兆円のあいだ、実効的な財源として市中の消化余力も考えながら単年度で見るなら10兆円以下、8兆とか、そういう議論になるんじゃないかと思います。

 ただ、この政府紙幣の発行に踏み切る背景ってのは、小泉政権末期に間違った舵取りをしちゃった与謝野さんにも一言二言詰めて貰わなければならない腹はあるわけで、死期を悟ったじいちゃんが政策特攻隊でも組成して増税超特急とかやり始めたら話が進まないのであります。

 政府紙幣の政策的な発行対象がもし選べるのであれば、雇用分配率を上げた企業に対する法人減税や、自由化しすぎた雇用の揺り戻しで増える社員に対する社会保障費補助のような、雇用と所得が増えるような施策に充てるべきだと私は思うわけですが、きっと政治過程で換骨奪胎されて社会保障費に化けちゃうことでしょう。まあ、財布はひとつですからどうでもいいんですけどね。

 これを機に、年金やNHK受信料なんかは全部、税に一本化しちゃえばいいんじゃないかと思います。公明党の言うことを聞くふりをして、総選挙をがっつり年明けまでズレ込ませて、小沢さん焚き付けて民主党割るのが一番生き残る率が高いと考えるんですけど先生。