やさしい経済学経済成長と所得分配(3)競争市場、生産の最大化を実現 明治学院大学教授 稲葉振一郎

2016/9/1付
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日本経済新聞 朝刊
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 格差の最大の要因が成長スピードの差だとすれば、競争的市場がこのような意味での格差、不平等に対して与える影響はそれほど明解ではありません。十分に競争的な市場は、あえて誤解を招く言い方をすれば、「格差に対して中立的」だとさえ言えます。

 現代の新古典派経済学の考え方によれば、標準的な「資本と労働のそれぞれに関して収穫逓減(追加投入量当たりの収穫量は徐々に減る)、規模に関して収穫一定」の生産技術を想定す…

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