格差の最大の要因が成長スピードの差だとすれば、競争的市場がこのような意味での格差、不平等に対して与える影響はそれほど明解ではありません。十分に競争的な市場は、あえて誤解を招く言い方をすれば、「格差に対して中立的」だとさえ言えます。
現代の新古典派経済学の考え方によれば、標準的な「資本と労働のそれぞれに関して収穫逓減(追加投入量当たりの収穫量は徐々に減る)、規模に関して収穫一定」の生産技術を想定す…
格差の最大の要因が成長スピードの差だとすれば、競争的市場がこのような意味での格差、不平等に対して与える影響はそれほど明解ではありません。十分に競争的な市場は、あえて誤解を招く言い方をすれば、「格差に対して中立的」だとさえ言えます。
現代の新古典派経済学の考え方によれば、標準的な「資本と労働のそれぞれに関して収穫逓減(追加投入量当たりの収穫量は徐々に減る)、規模に関して収穫一定」の生産技術を想定す…