はみだし左翼の脱線発言

かつて、ブログ「ボンダイ」を運営していた頃、gudachan氏には賛同できる面も多くあると述べた。ところが最近のgudachan氏の記事を見ていると目に余るものがある。
それは以前から気になっていた「地方ヘイト」である。五輪閉会式を仕切ったメンバーに対する見下しはまさに地方ヘイトである。

8月27日にアップされたNAVERまとめ「「安倍マリオ」音楽担当の中田ヤスタカ・椎名林檎は地方出身者だ！「東京離れするJ-POP」露呈に」はあまりににもひどい地方ヘイトが満載されている。

まず音楽を担当した椎名林檎に対して「静岡・福岡育ちで、東京の人間ではない」と切って捨てている。そして中田ヤスタカを石川県出身として、やはりネガティブ記事を書いている。一方では東京出身の小室哲哉をべタ褒めだ。
さらに振付師のMIKIKOについても広島出身を強調する。そして彼らに共通するのはPerfumeであり、彼女らもまた地方出身ということで否定的な扱いをしている。

そして東京出身のJ-POPは「世界レベル」であり、地方出身者がJ-POPに進出してからは「世界の田舎者」と明らかに差別的な侮辱を行っている。
だが音楽シーンというのは現在では、東京と地方で大きな差はない。gudachan氏のいう、「東京は世界的レベルで、田舎はダサい」かのような発言は事実ではない。
そして正確に言うとJ-POPは世界に通用した例がない。東京出身であろうが地方出身であろうが、どっちにしろ世界から見たら「田舎者の音楽」でしかないのだ。

地方の人間が努力して中央に進出しても、それを田舎者扱いして否定するのは「変えられない属性である出自から人格否定」する、まさにヘイトスピーチである。

gudachan氏は最近も犯罪は田舎で起き続けていると言い続けてきた。そして自らの住む神奈川県をヒエラルヒーの最上位に置いて「日本で最も洗練された地域」という自惚れを撒き散らしている。
彼は政令都市の新潟市をバッシングして、その比較対象に相模原市を取り上げることが多かった。
だが相模原で起きた戦後最大の殺人事件をgudachan氏はどう言い訳するつもりなのだ？　今まで神奈川県ご自慢の政令都市で稀に見る凶悪事件が起きた時には、彼は都市の特徴を口にしなくなった。実に都合のいい「洗練された地域」である。

gudachan氏は沖縄の問題を積極的にとらえるなど、政府の横暴に対しての態度は評価できる。それだけに地方ヘイトのような姿勢は早急に改めるべきだ。