ロマンの木曜日
2016年9月1日
これが何味かわかりますか。
社会人になりたてのころ、食べたことがないものが多すぎて、それらを制覇していくのが楽しかった。そういえば、「おおこういう味か!」という感覚に、最近は出会っていない。
と、いうことで「味の想像が全くつかない」ものを探してみることにしました。先に言うと後悔しています。 > 個人サイト 今日の休憩 外国系スーパーに繰り出す新大久保のスーパーにやってきました。
日本のスーパーで売っている商品はだいたい味の想像がつくだろう。じゃあどうしよー、ということで外国のスーパーへ。
韓国にまつわるスナックが置いてある一角。しかし、よくみると
「足の角質を剥がすパック」が置いてある。他の区画は全て食品なのにだ。流行っているのだろうか。商魂たくましい。
韓国だけでは心もとないので、アジア系スーパーを行脚した。
エントリーした5品日本にあるスーパーだからか、ほとんどは見たことがあるものばかりだった。その中で「これはなんだ」と思った5品を購入した。
こちらのみなさんです。
1つずつご紹介し、食べていきますね。
エントリーNo.1 赤い棒的な何か(国不明、予想は中国)乾燥人参かと思って買った商品。しかしよく見ると
果物的なものがプリントされている。ますますわからない。
早速あけてみ…ちょっと待ってください
色が全然違うな(怖い度:★★★)
「味がマズい」だとかそういう恐怖に対しては気持ちを準備していた。しかし味の前に品質の問題があることを忘れていた。
どうしてここまで色が変わるのだろう。怖い。 均等に四角かったのでとりあえずキャンプファイヤー的に組む
すごい高さになった。
遊んでいないで食べます。
恐る恐るちょっとずつ口に入れる。
動画を撮っていたのですが、口にいれた瞬間笑っていた。なぜかというと大変酸っぱかったからです。
果実パッケージから甘いものだと思っていたが、酸っぱいとは思わなかった。人間、想像と違う味を感じると笑ってしまう。
食感はケーキの上にのっている、砂糖菓子のようなあれだ。しかし、お口の中は動物的な酸味に包まれる。口内で野球部が着替えている感じ、といえば伝わるだろうか。
見た目と味のギャップ:★★★★
おいしさ: ★☆☆ パッケージはそれでいいのか:★★★★★★ 調べてみると、「サンザシ」という果物でできた中国銘菓だそうだ。
色は茶色であっているらしい! よかった。由来がわかったとたん、少しおいしく感じた。 エントリーNo.2 ぜんざいっぽい何か(韓国)「なんだ、おいしそうじゃん」と思う人も多いだろう。
この商品が怖いのは「あわび粥」「昆布粥」「しいたけ粥」に混じって陳列されていたという点だ。 この見た目でしょっぱい粥と一緒に売られていた。この感じでしょっぱかったら怖い。 あける。あれ? これやっぱりぜんざい? おしるこっぽいぞ。
味は想像通り甘いが、口の中ですぐ無味になる。栗も入っていたが、栗も無味で逆に怖い。ガラスを舐めても同じ味がしそうだ。
ぜんざい的な何かの評価「単体では無味」
見た目と味のギャップ:特に書くこともないほどなし
おいしさ: ★☆☆ 食べた後感じた恐怖:なし 甘そうなのに実は味がしなくてそういう意味の怖さ:★★★★★★ これは「栗小豆粥」という粥だったらしい。味がなかったのは、好みでごま油やスープ粉末をかけるのが主要な食べ方だからそうだ。なんだ、普通のご飯だ。
あとはじめ、ぜんざいではなく「あまがしの味だ」と書いていたのだが、編集部から「あまがしって何」「それ沖縄県民しか知らないお菓子ですよ」と指摘が入った。沖縄出身の自分としてはいきなり粥側の疎外感を体感することになった。外国商品を評価することに対し、申し訳ない気持ちが湧いてくる。 エントリーNo.3 菓子か豆腐的な何か(インド)見た目は高級クッキーだ。すごく埃をかぶっている状態で陳列されていたので不安しかない。
開ける。頑丈! これなら品質も期待できそう。
あけました。
つかんだだけでぼろぼろに崩れ落ちる何かが出てきた。
パッケージでは四角いクッキーっぽい商品だったのに、なぜこんなにぼろぼろ崩れるのか。祖母の実家の壁がこのぐらい毛羽立ってた気がする。
ゆっくり破片を口に入れる。顔がもう厳戒体制だ。
すぐ箸をおいた。
見た目的にも、すこしはしょっぱいんじゃないかな、と思った。しかし実際は凹むくらい甘かった。
クリスピークリームドーナツを初めて食べた時、「あっま!!!!」と驚いた覚えはないだろうか。あれの3倍は余裕で甘い。食感はすぐ溶ける木くずとほぼ同じだだった。 途中、味の処理が追いつかず手汗がすごいことに。
ぼろぼろした何かの評価「砂糖を超越する甘さ」
見た目と味のギャップ:★★★
おいしさ: ありません 緑のやつは怖くて食べれなかった度:★★★ 甘い土壁度:★★★ 「Soan Papdi」という菓子らしい。ぽろぽろと崩れるのも正常だそうで、祝い事で食べるものだそうだ。突然安心感が出て食べれるようになった。けどもういい。
食べたことないオールスターで盛り合わせを作る一通りの試食が終了した。最初は5つエントリーしていたかと思うが、
このすごくからそうな豆腐的な何かは、中国の「石磨豆干」というおつまみで、おいしかったので割愛したのと
一番想像できなかった「ソイヌードル(見た目はクルトン)」と書いた商品は、あけた瞬間虫が飛び出してきたのでそっと閉じた。ソイビーンチャンクスという、大豆由来の食品だったらしい。残念。
とりあえず食べた記念に「未知の商品」で盛り合わせを作ってみた。
一応流行りっぽく、インスタグラム風加工を施してみたのだが見た目のアンバランスさがすごい。他人の家でこの盆を出されたら、相当鳥肌立つだろうなと思う。
隣にいた妹に「たべてみる?」といったら「本当にそういうことを家でやるのはやめてほしい」と言われた。 由来がわからない食材を食べる恐怖
「素材すら何かわからないものを食べる」ということは、結構な恐怖でストレスだということがよくわかった。
味が少しおいしくても、怖くて食べ進めることができない。もうしばらくは食の冒険をしない、と誓いました。 ただ、さすがに違いすぎるだろとは思う。
|
|
▲デイリーポータルZトップへ |