北海道函館市で昨年2月、北海道新聞社函館支社の嘱託看護師だった女性が、男性社員2人からのセクハラが原因で自殺に追い込まれたとして、遺族が同社と社員2人に約8590万円の損害賠償を求める訴訟を22日、函館地裁に起こした。
訴状によると、社員らは2014年12月、忘年会で訪れた函館市内のカラオケ店などで女性(当時40)の体を触ったり、「愛人になれ」と言いながら体を押し付けたりしたとしている。女性は昨年2月、自宅に火を付け、一酸化炭素(CO)中毒で死亡したという。
北海道新聞社経営企画局は「提訴されたことは遺憾です。ご遺族の主張に対する当社の考えは、裁判の中で明らかにしてまいります」としている。〔共同〕