(英フィナンシャル・タイムズ紙 2016年8月27/28日付)
伊セリエA、ACミランのオーナー、シルビオ・ベルルスコーニ元首相が入院する病院の前に立つサポーター(2016年6月14日撮影)。(c)AFP/GIUSEPPE CACACE 〔AFPBB News〕
無名の中国人投資家がイングランド・プレミアリーグの流行おくれのクラブを買い、自分の人脈を生かして中国の一流選手と契約し、中国で儲かるスポンサー契約をまとめることでクラブの将来展望を一変させると約束する。
だが、元美容室経営者で2009年にプレミアリーグ初の中国人オーナーとなった楊家誠(カーソン・ヨン)氏がバーミンガム・シティーで君臨した時代は屈辱に終わった。
バーミンガム・シティーはイングランドの2部リーグに転落し、楊氏は2014年にマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で香港で拘置され、クラブは今も中国でほとんど知られていない。
昨年の年初から欧州のサッカークラブに合計20億ドル以上投資した中国の大物たち――そして、これらのクラブを支持するファンたち――は、今回は違う展開になることを願っている。
中国をサッカー大国に変える習近平国家主席の野望をかなえることに熱意を燃やす中国の起業家は、海外資産買収のための融資を簡単に得られる状況に支えられ、前代未聞の買収ラッシュに乗り出した。
「中国は世界最大の消費者市場であり、彼らは欧州のブランドを活用するとともに、サッカークラブ運営の専門知識を国内に持ち込もうとしている」。複数の欧州クラブ買収に携わった米国のブティック型コンサルティング会社インナー・サークル・スポーツのパートナー、スティーブ・ホロウィッツ氏はこう話す。