9月1日は「防災の日」。2016年は8月30日~9月5日までの7日間が防災週間となっており、全国各地で防災訓練などの防災活動が実施されている。
ご存じかもしれないが、これは今から93年前の1923年9月1日に発生した関東大震災にちなんでいる。このときのことを忘れないようにという意味と、9月は台風による被害が多いことから、「災害についての認識を深め、日ごろから心構えをしておく」ことを目的とし、1960年に防災の日が制定された。
しかし防災グッズは“用意する=ゴール”ではない。それらをすばやく持ち運ぶことができ、さらに避難先などできちんと使えるところまで想定しておかなければ、宝の持ち腐れになってしまう。
そこで今回、災害時にもいかんなく威力を発揮するアウトドアアイテムに着目し、元アウトドアショップの販売員でもある筆者が、本当に便利だと思うアイテムを厳選。 両手が空いて、重たい荷物も運びやすい「バックパック」と、人間が生きていくのに必須な「ライフライン」にフォーカスを当て、災害時に重宝する優れたグッズを紹介していく。
まずは、防災アイテムを持ち運ぶための高機能バックパックから。
【バックパック】荷物に合わせてパッキング自由!
パーゴワークス「カーゴ40」
独創的な発想が際立つパーゴワークスの製品は、ユニークで秀逸なシステムが特徴。この「カーゴ40」は、一般的なバックパックと違って、袋状ではなく、荷物を包み込む特殊な形状。そのため、背負う荷物を選ばない。
例えばパッキングするときに意外と場所を取るヘルメットやスコップ、大きなロール式マットだって収納OK。防災アイテムとは関係ないが、一眼レフカメラの三脚であってもパッキング可能だ。まさに、「背負う」機能と「収納する」機能を両立させている。
続いて、二つ目のバックパックはこちら。
ホグロフス「コンビ」
今年で創業102年を迎える、スウェーデン発のホグロフスからは、バックパックといすが一体型になったモデルに注目。いすを使いたいときは、ストラップを外して脚を開くだけ。すぐさま組み立てられ、フレームの構造もしっかりしているため安定感のある座り心地だ。
さらに、座面のシートには断熱素材を使用しているため、寒い時期はお尻も冷えにくいだろう。もちろん、バックパック部分も収納力のある42Lサイズで、両サイドには便利な大型ポケットが付いている。