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名古屋市との合併検討 北名古屋市、市長きょう表明

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 愛知県北名古屋市が南に隣接する名古屋市との合併を検討することが分かった。長瀬保市長は合併に意欲的で、一日の市議会定例会で前向きな姿勢を初めて表明する。

 九月下旬に十八歳以上の市民四千人に実施する市の総合計画のアンケートで合併を初めて項目に挙げる。名古屋市や清須市、豊山町など近隣市町を選択肢に合併への意思を尋ねる。

 北名古屋市はほぼ全域が名古屋市中心部から十キロ圏内で、同市への通勤者も多い。両市と豊山町の三市町で、北名古屋市にごみ処理施設を建設し、二〇二〇年の稼働を目指すなど連携は進んでいる。

 一日は一般質問初日で、冒頭で登壇する市議会最大会派「市政クラブ」の永津正和議員の質問に答える。

 合併について長瀬市長は三十一日、本紙の取材に「大規模な防災対策や幹線道路などインフラの整備、名古屋市バスの乗り入れも可能になる」とメリットを指摘。「リニア新幹線の開通を控え、名古屋市のまちづくりにも関わりたい」と意欲を示した。北名古屋、名古屋両市の一部議員も水面下で接触を始めており、議論が加速しそうだ。

 一方、名古屋市の河村たかし市長も「尾張名古屋共和国」を掲げ、市域拡大に言及したことも。ただ、市幹部は「交通網や福祉などの差が大きく平準化には多額の費用が必要。具体的な話は聞いておらず、まずはメリットを確認しなければ」と慎重な姿勢を示した。

 北名古屋市は〇六年に師勝、西春の両町が合併して誕生。八月一日現在の人口は八万四千六百七十四人。

 

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