大津パルコ営業終了へ 2017年8月末 大阪の会社に譲渡
商業施設運営のパルコは31日、大津市打出浜の「大津パルコ」を10月末に総合不動産業の「アーク不動産」(大阪市中央区)に譲渡すると発表した。来年8月末までは大津パルコとして営業を続ける。同年9月以降はアーク社が商業施設として運営する。
大津パルコは1996年11月に開店、今年20周年を迎えた。現在は衣料品店や飲食店、複合映画館(シネマコンプレックス)などのテナント60店舗(期間限定店含む)が入居している。ピーク時の98年度にはテナント売上高が105億円あったが、近隣に郊外型の大型商業施設が相次いで立地したことなどで、2015年度は36億円に減少。譲渡先を募っていた。
大津パルコの従業員(契約、委託含む)12人の雇用は継続する方針。パルコの商号での営業は譲渡後の来年8月末まで続ける予定。譲渡額は公表していない。
アーク社は近畿圏や首都圏を中心にマンションや宅地、商業施設の再開発や分譲などを手がけている。来年9月以降の施設名称や店舗構成は未定。同社は「JR膳所駅や大津インターチェンジから近く、可能性を十分秘めている。既存テナントの希望も聞きつつ、より地元に密着し、人が集う商業施設を目指したい」としている。
【 2016年08月31日 22時25分 】