184:
本当にあった怖い名無し:2011/05/19(木) 23:27:28.45 ID:DihiXDyT0
そんな怖くないけど

そんな怖くないけど
小人のおじさん
小学校低学年の時のこと
うちは母と姉と俺の3人家族で母は看護婦で夜勤が多く
その日も夜勤で帰りが11時過ぎになると言われていた。
母が夜勤の日は近所のスーパーで好きなものを買って
食べる事になってるのでスーパーで買物をしていると小人がいた。
小人と言ってもいわゆる小人症のおじさんで小学校低学年の自分より
身長の低い大人がいることにびっくりしてまじまじと見てしまった。
その視線に気がついたのか小人のおじさんが俺に近づいてくる。
うわっと思って逃げ出したが振り向くと小人のおじさんがいる。
スーパーの中で鬼ごっこしてる感じで逃げてたけど疲れて
ついに小人のおじさんに捕まってしまった。
怒られるかなとビクビクしていると小人のおじさんが
「おまえ、殺すよ」
もうめちゃくちゃビビッた。他にもなにか言われたけど覚えてない。
とにかく「おまえ、殺すよ」だけは鮮明に憶えている。
特に何もされずに済んだけど、怖くて買い物もせずにスーパーから逃げ出した。
201: 184の続き:2011/05/19(木) 23:49:53.24 ID:DihiXDyT0
夜になり姉と一緒にドラえもんスペシャルを見ていると急に意識が飛んだ。
これをどう説明していいのか難しいんだけど意識が飛んだといっても
気を失ったわけではなく肉体と精神が離れる感じ。
目も見えるし耳も聞こえるんだけど、一切動けないし声も出せない。
で精神のほうが真っ暗な世界にいて、そこで自分はあの小人のおじさんになっている。
真っ暗な世界をただひたすら歩いている。自分でもどうしていいのか????
どれくらい時間が経ったのかわからないけど肉体のほうが自分の意志とは関係なく大声で泣き出した。
姉がびっくりしていろいろ話しかけてくるんだけど、ただひたすら泣くだけ。
姉も不安になったみたいで隣の家からおじさん、おばさんを呼んできたけどどうしようもない。
遅れて隣のばあちゃんが来ると俺をじっと見つめ、俺の額に手を当てて
頭をグワングワン回し俺の耳元でなにか語りかける。
すると意識が戻って、あの大泣きもピタっと止まった。
「戻ってこれた?」「うん」
で何事もなかったかのようにドラえもんスペシャルの続きを見た。
これが唯一の霊体験っぽいものだけど霊体験というより
いろんな不安感のせいで一時的に精神に異常をきたしちゃっただけかもしれん
46:
ぐーすけ:2011/05/18(水) 05:28:36.81 ID:+V5A4zG20
53: 本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 06:52:14.02 ID:1P4Wlo1C0
>>50
おもろかったす
87: 本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 17:10:33.83 ID:euaaigApO
125: 本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 22:32:19.74 ID:LIFH6y9CO
183: 1:2011/05/19(木) 23:27:14.09 ID:GMmQg5nH0
長々と2日間に渡りお付き合いありがとう御座いました。
298: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 22:16:47.12 ID:8rIxMEhI0
乙。
スゲー面白かった!
233: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 02:08:29.21 ID:meEfJPuJ0
236: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 03:40:31.43 ID:y32SuNGU0
>>233
顔は見たのか?
曾お祖母ちゃん辺りの写真を探すんだ!
360: 本当にあった怖い名無し:2011/05/21(土) 03:06:59.06 ID:AAUQYl870
363: 本当にあった怖い名無し:2011/05/21(土) 03:14:38.50 ID:quhpQt5R0
366: 本当にあった怖い名無し:2011/05/21(土) 03:19:50.17 ID:qXvw54jM0
>>363
津山三十人殺し思い出した
368: 本当にあった怖い名無し:2011/05/21(土) 03:27:13.56 ID:quhpQt5R0
>>366
場所遠くないよw
599: 本当にあった怖い名無し:2011/05/22(日) 21:42:50.85 ID:3p67Rs+D0
640: 本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 00:36:37.36 ID:w4Yj7bsD0
729: 本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 22:42:22.02 ID:JThuX16R0
730: 本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 22:42:58.97 ID:xGPhWJlK0
こわいっ!!!!
773: 本当にあった怖い名無し:2011/05/24(火) 05:45:44.02 ID:V+HIQAuSO
777: 本当にあった怖い名無し:2011/05/24(火) 06:26:31.65 ID:EQxQfTlRO
>>775
不思議な体験ってあるもんだなぁ
ジョジョ作者荒木飛呂彦の健康法
終電逃してヒマなので、独断と偏見で中央線の駅紹介していく
妊婦がいる前でタバコ吸う喫煙者って結構多いけど頭おかしいの?
終わりが秀逸な漫画
売れてるから名作 ←分かる 売れてないけど名作 ←は?
日本アニメ史上もっとも悲惨な死に方をしたキャラって誰?
ぐーすけ
二年前に体験した話、この話の中では俺が直接霊を見たって訳でもないから過度の期待はしないでくれ。
ただ俺にとっては「死ぬ」ほど怖かった体験。
時期は冬、大晦日前辺りに実家に帰省した時のこと、当時大学に入学したばっかの俺は
久々に家に帰るって事だったから気持ちが高ぶってたかな。
んで帰省してのんびりと過ごしてたら中学からの悪友から
「どっか出かけんか?」という内容の電話がきたんだ。
俺も久しぶりに地元の友達に会えるってことで意気揚々と誘いに乗ったんだ。
メンツとしてはA(リーダー格、霊とは全く縁もゆかりもないような能天気)
B(親友、こいつも能天気だが霊感があり様々な経験がある)C(特に普通)俺の4人。
どっか行くといっても相変わらずのド田舎、特に行くところもないから近くの町まで車を一台だして
適当に飯食ったり、しょぼいゲーセンに行ったくらいかな。
んで出す車はAとBしか車を所持してなかったからジャンケンで車を出すのはBに決まったんだ。
んで、当然のごとくやることがすぐになくなる俺たち、
基本みんな無計画ノーフューチャー野郎だから仕方がないと言えば仕方がないw
すると能天気なアホのAがいきなり「あれやろうぜ!」といいだす。
その遊びとは中学時代、周りに山、森、田んぼ位しかなかった俺たちがしていた遊び
「藤岡弘探検隊ごっこ」である。
内容としては何もない地元で木の棒を自分達で倒しその方向に山があろうが、
川があろうが、民家の庭があろうがひたすら突き進むという内容である。
くだらねーーーw
でも懐かしさにテンションがあがった俺はその遊びに賛同するのであった。
でも車での移動だったから少しルールを変えて助手席に座ってる
Aと運転席のBが車を走らせて交差点や、別れ道に差しかかったらジャンケンをし、
Aが勝ったら右折、Bが勝ったら左折、あいこで直進するといった内容に決まった。
47: ぐーすけ:2011/05/18(水) 05:29:58.24 ID:+V5A4zG20
そしていざスタート、初めは同じ場所をなんども回ったり、
間違って人ん家の駐車場に入ったりなどグダグダな感じだったけどメンバーみんなの士気は高く
AとBは「隊長殿!」、「どうした?!未確認生物でも見つけたのか?!」とか全く下らん会話をしていたかなw
そして1時間くらいこのやりとりをしているうちに俺はだんだんと
周りの風景から民家が無くなっていき、外灯も減っていることに気づきはじめた・・。
それからだんだんと道の数は減りジャンケンをする回数も最終的には一本道となり無くなってしまった。
少しずつ景色が高くなる感じ、どうやら山の中に入っているらしく、道も狭く峠道のようになってきた。
それでも俺たちはこの変化に冒険らしくなってきたとテンションがあがってしまうのであった。
ふと外の様子が気になった俺は窓から顔を出すと微かに聴こえる水の音、吸い込まれるような暗闇、
どうやら湖?またはダム?に沿って車が走っているのだとわかった。
でもまだ俺たちには恐怖のような感情はなく特に普段通りであった。
48: ぐーすけ:2011/05/18(水) 05:30:47.16 ID:+V5A4zG20
だけどその時はいきなり来た。一本道の先に見えた
車一台なんとか通れるくらいの外灯も何もないレンガ造りのトンネル。
そのトンネルをみた瞬間、車内はいきなり沈黙に包まれ、
俺は死んでもこの中に入りたくないと思った上に、寒気と吐き気に襲われた。
そして車はトンネルの中に入る、その時のAの様子はずっとうつむき、
霊感のあるBは必死にハンドルを握り、ただ前だけを真剣に睨み、Cは俺の隣でうずくまっていた。
たかだか10秒程度の出来事であったが俺はとても長い体感時間を感じた。
トンネルを出てBはすぐ「この山今すぐおりるぞ」と少し前までのふざけたノリは捨てて言ってきたのであった。
もちろん俺はそれに賛同しCも賛同、ところがAから返事がなく助手席を見ると眠っているようであった。
それからしばらく山を下っている最中にAは寝言のように「○○(俺の名前)気をつけろよ・・・」といったり、
「二度と・・来ちゃダメだ」とボソボソと言葉を発していた。
そしてついに民家の明かりが見え俺たちはなんとか山から出ることに成功した。
すると山から下りた瞬間にAがいきなり目覚め俺たちに言った。
49: ぐーすけ:2011/05/18(水) 05:32:08.92 ID:+V5A4zG20
ここからはAの話の内容を箇条書きとします。
・トンネルに入った瞬間、視界がブラックアウト
・風景が夏の情景に変わる※当時は冬であった
・そこに映っていたのは湖にいる男女の様子
・映像は映画のような感じであり、女性メインにカメラが映っていた
・その女性の服は赤い服?ワンピース?
・A個人の感覚としてはとても幸せなオーラ?というか暖かいものを感じたらしい
・コマ送りのように女性がだんだんとズーム、
最終的に女性の口がドアップで映り「ニヤァ・・」と口元を歪めた瞬間に意識がもどる。
・俺に気をつけろよなどと言葉をかけた記憶は一切ない
50: ぐーすけ:2011/05/18(水) 05:34:53.93 ID:+V5A4zG20
このAの話を聞いた途端メンバー全員がヤバいことに巻き込まれたことに気づき
俺含みみんな動揺がかくしきれなくなったかな。
とりあえず落ち着こういうことでコンビニに行きBの提案でみんなに塩を少しまいたんだ、
俺は怖くてしょうがなくて携帯を使って
そのトンネルについて調べたんだ。
いくら調べても情報がない・・諦めかけてたらかなり下がった所にその場所の情報があった。
内容を読んでここは地元民だけが知るマイナーなスポットであることが判明、
そのトンネルに入るといきなり車が止まって
霊に追いかけられるらしい。
そして霊の特徴を読んだ瞬間全身にいやな寒気が走った
「赤い服の女」
どうやらAの意識に映った映像の人物と同じらしい・・・・・
このあとみんな各自別れ俺はまた地元を離れ生活している。
特に他のメンツも日常生活に支障はないようである。
ふと今思う、あのトンネルの出口は急カーブ+目の前は崖+下はダムであり
もし初めにジャンケンで運転手がBではなくAであったら・・・
そう思うといまだに寒気がとまらない。
そして無意識になぜAが俺にだけ気をつけろと声をかけたのか・・?
その出来事以降、俺はたまに霊らしきものが見えるようになってしまった。
少し前に生首と目があった。
気にはしないようにしているつもりだけどね
では駄文長文失礼しました。
53: 本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 06:52:14.02 ID:1P4Wlo1C0
>>50
おもろかったす
87: 本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 17:10:33.83 ID:euaaigApO
こっくりさん
これは30年くらい前に、わたしが小学2年の時に小学4年の兄が実際に体験した怖い話です。
その日の夕飯時、兄の顔は青白く、いつもの元気な兄じゃなく
悲しそうな不安そうな感じで体調が悪そうでした…
気になった父が兄に「どげんかしたつや?」(福岡弁でどうかしたのか?の意)
と、聞いた直後 ジリリリリン!ジリリリリン!と電話が鳴り響きました。(当時まだ黒電話)
兄は電話の音にビクッ!と、反応していました。
母が電話に出ると兄の担任の先生からでした。
兄にかわってくれということで兄がかわり何やら話を聞かされて兄は、はい、はいと返事していました。
数分で電話は終わりました。
兄が食卓に戻ると父はすかさず「何かあったつや?」(なんかあったのか?の意)と聞きました。
兄は急に涙目になって、うぅぁぁと言って大粒の涙を流しながら今日学校であった事を話だしました。
わたしはよっぽど怖いめにあったんだな!と感じました。
当時、今も!?かな、こっくりさんが流行っていたらしく、
学校の昼休み兄とガキ大将グループ数人でこっくりさんをやったそうです。
女子生徒は辞めたがいいよ!とさんざん忠告したそうですが、
ガキ大将のEさんは強がって聞く耳をもたなかったそうです。
こっくりさんを呼んで!?紙に書いた絵、文字とコインを使って、こっくりさんにいろいろと質問したそうです。
それがズバリ!的中していて周りのみんな、おぉ!!と驚いていたそうです。
こっくりさんをやめるときにはこっくりさんに帰ってもらってから
紙をチリチリにさいて外にバラまくというルールがあるそうです。
また、こっくりさんがなかなか帰らない場合があるらしくその時は、
帰るまで根気よく質問つづけたり帰るのを待つしかないそうです。
この時のこっくりさんはなかなか帰ってくれたなかったらしく…
昼休み時間も終わりに近づいていたそうです。
と、Eさんが何をおもったのか、急に「なんかこん奴めんどくさかぁー!」
(このこっくりさんめんどくさい!の意)と言って、急に紙を丸めて3階の教室から校庭に投げたそうです。
クラス中、ヤバい!とか バチ当たる!とか騒然となったそうですが…
ガキ大将Eさんは強がって気にもしてない様子だったそうです。
88: 本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 17:16:21.65 ID:euaaigApO
午後の授業が始まったそうです。
さっきの騒然となった雰囲気はなくなり担任の先生の声以外聞こえず静かな教室だったそうです。
と、兄はEさんが気になっていたらしく、Eさんをチラチラみていたそうなんですが…
時間の経過と共にEさんの様子がおかしいのに気づいたそうです。
顔は黒板を直視して血の気の引いた真っ青で、体が小刻みに震えていたそうです。
と、次の瞬間、ツーン!と鼻をさす獣の匂い!?みたいのがクラス中に立ち込めたそうです。
みんな鼻を抑えざわめきだしたそうです。
先生が窓を開ける様に指示しましたが、悪臭は消えなかったそうです。
きゃぁ! と、突然Eさんの隣の女子生徒が悲鳴をあげたそうです。
Eさんの様子が明らかにおかしいのです。体をプルプル震わせながら、目はキツネ!?みたいにつり上がり、
猫のように手を丸めて顔のあたりをなでたり丸めた手をなめたり、口からは大量のヨダレをたらして…
89: 本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 17:20:16.06 ID:euaaigApO
異変に気づいた先生がEさんに近づき「どうしたの?」とたずねました。
Eさんは何も答えず、次の瞬間 うぉぉん うぉぉんと異様な鳴き声を出し はじめたそうです。
また、Eさんの目からは大量の涙が流れていたそうです。
125: 本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 22:32:19.74 ID:LIFH6y9CO
福田和子
ガチ話です。
実家が愛媛の松山なんですけど当時小学生だった僕のめちゃくちゃ近所に福田和子が住んでいました。
田舎だったんで、家の外で壁に向かってボールを投げて遊んでいると、
うるさいとゲンコツを食らわされた事もあります。
それを知った母親が怒って注意しに言ったらしいけど、逆に怒鳴り返されたらしい。
母親とはすごく仲が悪かったらしいし、僕も大嫌いなおばちゃんだった。
それなのに家の親父は学校の先生なんですけど、よく福田和子に飲みに誘われたりしてたらしい。
当然断ってたらしいけど。
それからすぐ松山であの事件が起こりました。
今思うと少し怖い。
183: 1:2011/05/19(木) 23:27:14.09 ID:GMmQg5nH0
ひょうせ・渦人形以上です。
高校の頃の話。
高校2年の夏休み、俺は部活の合宿で某県の山奥にある合宿所に行く事になった。
現地はかなり良い場所で、周囲には500m~700mほど離れた場所に観光地の
ホテルやコンビニなどがあるだけで他には何も無いけれど、
なんか俺達は凄くわくわくしてはしゃいでいたのを覚えている。
その日の夜の事。
暇をもてあました俺達は、顧問の先生の許可を貰いコンビニまで買出しに行く事にした。
わいわい騒ぎながら10人ほどで外にでて歩き始めると、
昼間はそちらのほうに行かなかったので気付かなかったが、
合宿所の裏手に家らしき建物があるのが解った。
その建物には明かりがついていなかった。
多分空き家か民家っぽいけど別荘か何かなんだろうと思われた。
友人が調子の乗って「あとで探検いかね?」と言い出したが、
あまり遅くなると顧問の先生にドヤされるし、ひとまず買い出し終わってから
合宿所内で今後のことは考えようという話になった。
続く
185: 2:2011/05/19(木) 23:27:47.31 ID:GMmQg5nH0
>>183の続き
コンビニで買出しをし合宿所に戻る途中、後輩の1人が変なことを言い出した。
例の建物の玄関が少し開いていて、そこから子供がこちらを覗き込んでいたという。
俺達は「そんなベタな手にひっかからねーよ!」と後輩をおちょくったが、
後輩が真顔で「マジで見たんだって!」というので、ちょっと気味が悪くなってしまい
家が見えるところまで確認に戻ったが、ドアは閉じていて人の気配も無く特に異常は無かった。
俺達は後輩をおちょくりながら合宿所へと戻った。
合宿所へ戻り、2階の廊下から外を眺めると、例の家の1階部分が木の間から僅かに見えた。
俺が友人と「あそこに見えるのそうだよな?」なんて話をしていると、
家のドアが僅かに開き、暗くて良く解らないが子供らしい人影が頭だけをドアから出して
こちらを覗きこんでいる。
「…え?」
俺と友人は同時のその光景を目撃し沈黙した。
その後最初に口を開いたのは友人だった。
続く
186: 3:2011/05/19(木) 23:30:03.19 ID:GMmQg5nH0
>>185の続き
「おい…あれって…」
友人はかなり動揺しながらそういった。
俺も恐怖というよりあまりにも唐突の事で思考が停止してしまっていて。
「子供…こっち見てるよな?」
としか返せない。
その時、後ろの部屋から笑い声が聞こえてきた。
俺と友人はその声にびっくりし、ハッ!と我に返った。
そして、俺は「これやばくね?ばっちり見えてるよな?」というと、
友人が「おれちょっと携帯持ってきて写真撮る」と自分の部屋へと走っていった。
すると、騒ぎを聞きつけてなんだなんだと合宿所にいる生徒
(他校の生徒もいたので総勢60人くらいが合宿所にいたのだが、そのうちの半分くらい、30人ほど)
が2階の廊下に集まりだした。
子供らしき人影はまだドアから顔のみを覗かせてこちらを見上げているように見える。
廊下は大騒ぎになり、とうとう顧問の先生たちも何の騒ぎだとやってきた。
第一発見者の俺と友人が事情を話していると、
窓から外を見ている生徒の何人かが「あ!」と声をあげ、かろうじて聞き取れる音で
続く
187: 4:2011/05/19(木) 23:31:00.69 ID:GMmQg5nH0
>>186の続き
パタン…
とドアの閉じる音がした。
顧問の先生たちが外を見る頃にはドアは閉じられ人影もなくなっており、
何事も無い林と明かりもついていない家らしき建物が見えるだけだった。
当然先生たちは信じてくれなかったが、ノリの良い若い先生2人が
一応確認しに行ってくれることになり合宿所の裏手へと回った。
俺達が窓から様子を見ていると、懐中電灯を持った2人が現れ、家の玄関のところで何かやっている。
どうやらドアが開くか調べているようだがあかないようだった。
その後「誰かいますか~?」と声をかけたりしていたのだが、反応がないらしく5分ほどで戻ってきた。
その後何人かが携帯で撮影した画像も証拠として出したのだが、
所詮は携帯の画質、真っ暗な画像が映っているだけで何の証拠にもならない。
俺達は先生達に「さっさと寝ろ」とまくし立てられて自分達に割り当てられた
部屋へと戻った。
続く
188: 5:2011/05/19(木) 23:31:56.64 ID:GMmQg5nH0
>>187の続き
その夜、なんか中途半端でモヤモヤして寝れない俺達がこれから確認に
行くか、それとも昼間行くかを話し合っていると、部屋の窓が
ドンドン!
と叩かれた。
窓の外に人影も見える。
俺達はさっきのこともありビビりまくっていると、外から「おーい、あけてくれ!」
と声が聞こえてきた。
カーテンをあけると、そこには昼間仲良くなった他校の生徒5人がいた。
やつらはどうも窓の外にある20cmくらいの幅のでっぱりをつたって俺達の部屋までやってきたらしい。
5人を部屋の中にいれると、どうもやつらも俺達と同じ話をしていたらしく、
これから例の家に行く事にしたので俺達を誘いに来たらしい。
俺達もそれで決心が付いたので、これから肝試し?に行く事になった。
メンツは、うちの学校からは
俺、A也、B太
他校からは
C広、D幸、E介
他のやつは何だかんだと理由をつけて結局来なかった。
続く
189: 6:2011/05/19(木) 23:33:14.99 ID:GMmQg5nH0
>>188の続き
俺達は5人が通ってきた窓の出っ張りをつたい外にでると、
先生に見付からないように一端道路に出て、そこから大回りに問題の家へと向かった。
一応、家の周りは合宿所の2階廊下から丸見えなので、残ったやつ何人かが
異常があれば廊下から懐中電灯で合図してくれるという計画になっていた。
家の前につくと流石に不気味だった。
遠目には解らなかったのだが、壁には苔が生えているしあちこちに蔦も絡まっている、
しかも外から見える窓は全て板が打ち付けられていてだいぶ長い事放置された場所のようだ。
最初C広とA也とB太が家の周りを確認しに行ったのだが、
俺が開かない事は解っていたが何気にドアノブを回すとすんなりとドアが開いてしまった。
急いで3人を呼び戻し、俺達は中へと入る事にした。
中に入ると夏場という事もあり室内の湿気が凄くかび臭い。
家の中を探索してみると、埃っぽくカビ臭くはあるのだが、室内は荒らされた様子も無く、
家具も何も無いのでやたら広く感じた。
1階を探索していると、E介が「2階から笑い声しね?」と言い出した。
俺達は耳を澄ましてみたが、笑い声は聞こえない。
E介に気のせいじゃないか?といったのだが、E介は気になるらしく見に行きたいと言い出した。
しかし、まだ1階の探索も終っていないので、仕方なく3人ずつのグループに分けて、
片方はそのまま1階を、もう片方は2階を探索する事にした。
グループわけは簡単で、同じ学校の俺とA也とB太がそのまま1階を、
別の学校のC広とD幸とE介が2階を探索する事にして、何かあったら階段のところでおちあう事にして別れた。
続く
190: 7:2011/05/19(木) 23:33:51.90 ID:GMmQg5nH0
>>189の続き
暫らく探索していると、2階から突然
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
と場違いに明るい笑い声が聞こえてきた。
そしてすぐに「おいE介?どうした?おい!」とC広とD幸の狼狽した声が聞こえてきた。
俺達が大慌てで2階に上がると、一番奥の部屋に3人はいた。
笑い声の主はE介で、窓のほうを向いてまだ
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
と大声で笑っている。
そしてその横にC広とD幸がいて、真っ青な顔でE介を揺さぶったり頬を引っ叩いたりしていた。
俺達もただ事では無いと3人のところに行って前に回りこんでE介の顔を見たとき、
俺は今時分たちが置かれている状況の深刻さに始めて気が付いた。
E介はほんとにおかしそうに笑い声を上げているのだが、顔は無表情でしかも目からは
大粒の涙を流している、それに何か臭いとおもったらどうやら失禁しているらしい。
E介はまるで俺達の事が見えていないかのように泣きながら笑い続けている。
俺達が狼狽してE介に呼びかけていると、その場で一番冷静だったB太が
「とりあえずE介このままにしておけないし、合宿所まで運ぼう」
と言ってきた。
続く
191: 8:2011/05/19(木) 23:35:19.55 ID:GMmQg5nH0
>>190続き
そして、俺達はE介の手足と肩をもち外へと運び出そうと1階までE介を運んだ。
が、そこで問題がおきた。
ドアを開けようとしたB太が声を震わせながら大声で
「ドア開かねーよ!」
と言ってきた。
俺達はE介を廊下に降ろし、みんなでドアを開けようとしたのだが、
さっきは簡単に開いたのに今はびくともせず、
6人の中で一番体格の良いA也がドアにタックルしてみたのだがそれでもまるで開く気配が無い。
俺達は軽くパニックになり顔を見合わせていると、2階から微かに
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
と、まるで抑揚の無い機械的な声というか音というかが聞こえてきた。
E介はまだ床に寝転がされたまま笑っている。
とにかく外にでないといけない、そう考えた俺は、1階のリビングがガラスのサッシのみで
割れば出れそうな事を思い出し、4人にそれを伝えるとリビングへと向かう事にした。
その時、ふと俺は階段の上を見て絶句した。
階段の踊り場の少し上ところから子供の顔がのぞきこんでいる。
月明かりが逆光になっていて表情とかは何も解らないが、顔のサイズや髪型から
さっきの子供とわかった。
相変わらず
続く
192: 9:2011/05/19(木) 23:36:01.72 ID:GMmQg5nH0
>>191続き
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
という声も聞こえてくる、どうやら声の主はこの子供らしい。
しかし何かがおかしい、違和感がある。
俺はすぐに違和感の正体に気が付いた。
子供は階段の手すりからかなり身を乗り出しているはずなのだが、なぜか頭しか見えない。
あれだけ乗り出せば肩辺りは見えても良いはずなのだが…
俺がそんな事を考えながら階段の上を凝視していると、C広が
「おい何してんだ、早く出ようぜ、ここやべーよ!」
と俺の腕を掴んでリビングへと引っ張った。
俺には一瞬の事に見えたが、どうも残りの4人がE介をリビングへ運び込み窓ガラスを割り、
打ち付けてある板を壊すまでずっと俺は上の子供を凝視していたらしい。
俺は何がなんだか解らず、とりあえず逃げなければいけないと皆でE介を担いで外へとでた。
外へ出ても相変わらず
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
という声は家の中から聞こえてくる。
俺達はE介を担ぎ、D幸が合宿所へ先生たちを呼びに行った。
続く
193: ラスト:2011/05/19(木) 23:38:00.38 ID:GMmQg5nH0
>>192の続き
その後、E介は救急車で運ばれた。
俺達は先生方に散々説教をされ、こんな事件があったので合宿はその日で中止となった。
帰宅準備をしていた昼頃、十台くらいの数の車が合宿所にやってきた。
中から20人ほどのおじさんやおじいさん、あと地元の消防団らしき人が
降りて顧問の先生たちと何か話しをすると、合宿所の裏に回り例の家の周りに
ロープのようなものを貼り柵?のようなものを作り始めた。
俺達は何事なのかと聞いてみたが、顧問の先生たちは何も教えてくれず、
そのままバスで地元へと帰った。
E介は2日ほど入院していたが、その後どこか別の場所へ運ばれ、
4日後には何事もなかったように帰ってきた。
後から事情を聞いてみると、E介には家に入ったところから昨日までの記憶が何もなかったらしい。
この後まだ話には続きがあるのですが、今日はもう夜遅く続きを書いている時間がないので、
残りは後日とします。
268: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 21:00:48.42 ID:x83Y3WRH0
>>193続き
昨日の>>193からの続きです
E介が帰ってきた日の夜、俺が自分の部屋で寝転がってメールしていると、一瞬
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
というあの声が聞こえた気がした。
びっくりして起き上がりカーテンを開けて外を見たりしたが、いつもの景色で何も無い、
俺は「気のせいかな?」と起き上がったついでに1階に飲み物を取りに行くことにした。
俺の家はL字型になっていて、自室は車庫の上に乗っかるような形になっている。
冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出し2階へ上がると、丁度階段を上がったところの窓の
カーテンの隙間から僅かに自室の屋根の部分が少し見えた、すると屋根の上に
何かがいる…
この前あんな事があったばかりなだけに、ビビりまくった俺が窓からカーテンを少し開けて
外の様子をのぞくと、屋根の上に和服を着た子供が両手を膝の上にそろえて正座しているのが見えた。
それだけでもかなり異様な光景なのだがそれだけではなかった。
子供は体を少し前かがみにして下を覗きこむような姿勢なのだが、首のあるはずの部分から
細長い真っ直ぐの棒のようなものが1mほどのびていて、その先にある頭が俺の部屋の
窓を覗き込んでいた。
続く
269: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 21:01:37.39 ID:x83Y3WRH0
>>268の続き
即席aaで解り難いけどこんな感じだった
__
/ \体\
/
頭○ │窓
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
という声も窓越しにわずかに聞こえてくる。
俺はあまりの出来事に声も出せず、そのまま後ずさりすると1階へ下りた。
寝ている親を起そうかとも思ったが、これで起してあれがもういなかったらそれこそ
恥ずかしい…
その時なぜかそう思った俺は、そのまま1階のリビングで徹夜した。
たしか朝4時過ぎまで「ホホホ…」という声は聞こえていたと思う。
翌朝、恐る恐る部屋に戻ってみたがあれはいなくなっており、室内にも特に変わった
部分は無かった。
その日の昼頃、自宅の電話に顧問の先生から電話があった。
この前の件で話があるからすぐに来いという。
昨晩のこともあった俺は、嫌な予感がして大急ぎで学校へと向かう事にした。
続く
270: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 21:02:19.49 ID:x83Y3WRH0
>>269の続き
学校へ到着すると、生徒会などで使っている会議室に呼ばれた。
会議室に入ると、A也、B太、それにC広とD幸までいる、更にうちの学校とC広たちの
学校の顧問の先生たち、それと見た事の無いおじさんたちも数人いた。
まず顧問の先生のうち1人が話し始めた。
要約すると、E介にまた同じ症状だでたらしく、とある場所に運ばれたらしい、そして、
俺達に「昨夜おかしな事はなかったか?」と聞いてきた。
俺はすぐさま「昨夜のあれ」を思い出し、
「あのー、深夜になんか変なのが俺の部屋を覗き込んでるのが見えて…」
と事情を話した。
A也、B太、C広、D幸には特に異常はなかったらしい。
するとC広が
「そういやお前(俺)さ、あの家の中で階段の上眺めながらボーっとしてたよな?あれ関係あるんじゃないか?」
と言い出した。
続く
271: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 21:02:59.21 ID:x83Y3WRH0
>>270の続き
そういえば…
俺はあのときの事を思い出し、皆に「あの時さ、変な笑い声みたいなのと、
なんか子供の姿見たよな?」と聞いてみた。
しかしみんなは、声はずっと聞こえていたけど子供の姿は最初のドアのところで
見ただけで、家の中では見ていないという。
俺達がそんなやり取りをしていると、さっきまで黙っていたおじさんが事件の詳細を話し始めた。
非常に長い話だったので要約すると。
俺達がであったのは、「ひょうせ」と呼ばれるものらしい。
これはあの土地特有の妖怪のようなもので、滅多に姿を見せないが、稀に妊婦や不妊の家の
屋根に現れて笑い声をあげるらしい、そうすると妊婦は安産し不妊の夫婦には
子供が産まれるという、非常に縁起の良いものだそうな。
ただし、理由は全く解らないが、数十年に一度なぜか子供を襲い憑り殺してしまうという厄介な存在でもあった。
ちなみにあの家は全くいわくも何もなく、ただ「ひょうせ」が偶然現れただけの場所なのだが、
「ひょうせ」が子供を憑り殺そうとした場合、それに対する対抗策があり、
「ひょうせ」が最初に現れた場所に結界を作り封じ込め、簡易的な祠をつくって奉ることで
殺されるのを防ぐ事ができるらしい。
合宿所から帰る直前、俺達が見たのはその封じ込め作業だったわけだ。
続く
272: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 21:03:29.67 ID:x83Y3WRH0
>>271の続き
おじさんは続けて。
ただ今回は何かおかしいのだという。
普通祠をつくって奉ればそれで終るはずなのだが、今回はどういうわけだが逃げられてしまって
E介がまた被害に会い、しかも俺のところにまで現れている。
それに、そもそも現れるだけでも珍しい「ひょうせ」が自分達の村とその周辺以外に
現れるというのも全く前例がないうえに、「ひょうせ」が前回子供を襲ったのは20年ほど前で
「早すぎる」のだそうな。
ただ、おかしいおかしいといっても現実に起きてしまっているのだから仕方が無い。
俺達は学校で村から来たお坊さんに簡易的な祈祷をしてもらい、
お札を貰って君たちはこれで大丈夫だろう、と言われ帰された。
ちなみにE介に関しては、暫らくお寺で預かって様子を見て、その間にもう一度祠を建てて
「ひょうせ」を奉ってみるとの事だった。
学校から帰された俺達は、各々迎えに来ていた親に連れられて帰る予定だったのだが、
話し合ってひとまず学校から一番近い俺の家に全員で泊まることにした。
安全と言われていてもやはり不安だし、全員でいたほうが少しは心細く無いと思ったからだった。
その夜、俺達が部屋でゲームしていると
コン…コン…コン…コン…
と窓を規則的に叩く音がした。
続く
273: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 21:04:40.52 ID:x83Y3WRH0
>>272続く
さっき説明した通り、俺の部屋は車庫の上にあり壁もほぼ垂直なので、
よじ登って窓を叩くなどまずできない。
しかも、その窓は昨晩例の子供が覗き込んでいた窓だ…
状況が状況だけに全員が顔をこわばらせていると、B太が強がって
「なんだよ、流石に誰かの悪戯か風のせいだろ?」
とカーテンを開けようとした。
俺は大慌てでB太に事情を話しカーテンをあけるのを踏みとどまらせた。
窓を叩く音はまだ続いている。
D幸が
「やっぱ正体確認したほうがよくね?解らないままのほうが余計こえーよ…」
と言ってきた。
たしかに何かその通りな気がした、なんだか解らないものが一晩中窓を叩いている
状況なんてとても耐えられそうに無い。
俺達は階段のところまで移動し、カーテンを少し開けて隙間から俺の部屋を見てみた。
いた…
昨日のあれが、やはり昨日と同じように首をらしき棒を伸ばし、窓から俺の部屋を
覗き込んでいる。そして、時々
続く
274: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 21:05:45.22 ID:x83Y3WRH0
>>273の続き
コン…コン…
と頭を窓にぶつけている。
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
という例の抑揚の無い笑い声のようなものも聞こえてきた。
音の正体はこれだった。
異様な光景だった、そして、昨日は気付かなかったが、あれは子供と言うより和服を来た人形のようだった。
頭が窓にぶつかる音も、人間の頭と言うより中身が空洞の人形のような音だ。
C広が
「ひょうせって今日もう一度封じ込めたんじゃねーのかよ…」
と呟いた。
その時、俺の親父が騒ぎに気付いて
「お前ら何やってるんだ?」
と階段を上がってきた。
その時、その声にびっくりしたA也が思わず腕を窓にぶつけて
ドン!
と大きな音を立ててしまった。
続く
残りは少し時間を空けてうpします
278: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 21:25:44.15 ID:x83Y3WRH0
>>274の続き
"それ”の棒の先にある頭だけがカクンッという感じでこっちを向いた。
俺達は顔をはっきりと見た。
"それ”はおかっぱ頭で笑顔の人形だった。
ただし、ただの人形ではない。
顔は人形特有の真っ白な肌なのだが、笑顔のはずの目は中身が真っ黒で目玉らしきものが見えない、
口も同じで、唇らしきものもなくそこにはやはりぽっかりと真っ暗な三日月状の穴のようなものがある。
それでも、目や口の曲線で「にっこり」と言う感じの笑顔なのが解るのが余計に不気味だった。
親父が
「だからお前ら何やってるんだ?」
と窓のところに来てカーテンを全開にすると、それはサッ!と屋根の影に
隠れて見えなくなった。
が、親父にも一瞬「何かがそこにいた」のは解ったらしい。
親父は大慌てで1階に降りると、携帯でどこかに電話をし始めた。
どうやら昼間祈祷をしてくれたおぼうさんやおじさん達の連絡先を聞いていたらしく、
そこと顧問の先生のところに電話しているらしい。
その後、影に隠れたきり"それ”は二度と姿を現さなかった。
続く
279: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 21:26:15.67 ID:x83Y3WRH0
>>278の続き
朝になり、昨日のおじさんたちや顧問の先生などが俺の家に来た。
とりあえず異常事態ということで、全員を合宿所近くにあるお寺まで連れて行くという。
みんなの親たちも俺の家に来たのだが、おじさんが
「被害が更に拡大するといけないから親御さんは来ないほうがいい」と言うことで、
行くのは俺達だけになった。
俺達は着の身着のまま車に乗せられ出発した。
昼前にお寺に到着した。
お寺に入ると、ジャージ姿でゲッソリとした感じのE介が俺達を出迎えた。
E介によると、あれから色々あったがなんとか今のところは助かっているらしい。
本堂に入ると、お坊さんと昨日のおじさんが昨晩の出来事を詳しく教えてほしいと言ってきた。
俺達が順番に状況を話していると、人形の姿の説明のところでおじさんが
「ちょと待った、人形?首が長い?何の話をしているんだ?」
と驚いた顔で言ってきた。
そして、俺達が昨日みた人形の姿を改めて説明すると、お坊さんと
「いや、これはひょうせじゃないぞ、どうなってるんだ?」
「おかしいとおもったんだ、色々辻褄が合わない」
と、2人で話し合い始めた。
続く
282: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 22:02:49.91 ID:x83Y3WRH0
>>279の続き
そして、暫らく話し合った後俺達に状況を説明してくれた。
結論から言えばひょうせに憑りつかれていたというのは全くの勘違いで、
どうも俺達に付き纏っているものの正体は全く別の何からしい。
俺は
「今更それはねーだろ…」
と思った。
おじさんが続けた。
最初状況を聞いたとき
・子供のような姿
・笑い声
・生徒がおかしくなって笑いながら泣いている
・村の近く
と言う状況から「ひょうせ」だと思ったらしいが、どうも今詳しく話を聞いてみると、
ひょうせのしわざと症状は似ているが、姿形がまるで伝承や過去の目撃証言と違うらしい。
そもそもひょうせというのは、子供くらいの姿をした毛むくじゃらの
猿のような姿で、服も着ていないしおかっぱ頭でもないし、当然首ものびたりもしないようだ。
笑い声も俺達の聞いたようようの無い機械的なものではなく、笑い声と
いっても猿の鳴き声に近いとの事だった。
続く
283: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 22:03:27.31 ID:x83Y3WRH0
>>282の続き
俺達は途方にくれてしまった。
ぶっちゃけこの寺に来れば全部解決すると思い込んでいたのに、
今更「なんだかわからない」ではどうしたらいいのか…
室内が重苦しい雰囲気になり、皆しばらく沈黙していると、お坊さんがこう言ってきた
「とりあえず何か良くないものがいるのは間違いない、少し離れたところにこう
いう事に詳しい住職がいるので、その人を応援に呼んでくる、暫らく皆座敷でまっていてほしい」
そういうと、車に乗りどこかへ行ってしまった。
俺達は座敷に通され呆然としていた。
おじさんはしきりにどこかへ電話をし、かなりもめているように見えた。
夕方になり、お坊さんが別のお坊さんを連れて戻ってきた。
お坊さんが戻ってくると同時に、さっきのおじさんが携帯を片手に
「えらい事になった!」
とお坊さんのところに走り寄って来た。
話を聞いていると、どうも村の子供が1人E介と同じ症状でいるところを発見されたらしく、
これからこっちへつれてくるという。
この寺のお坊さんが俺達に
「とりあえず後で話をするから、ひとまず君たちはさっきの座敷で待っていてくれ」
というと、大慌てで2人で本堂のほうへと歩いていった。
続く
284: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 22:03:57.88 ID:x83Y3WRH0
>>283の続き
それから15分ほどすると、ワゴン車がやってきた。
車の中からはE介のときと同じようにけたたましい笑い声がする。
車の扉が開き、中から数人の大人と笑い声を上げる以外身動き一つしない
中学生くらいの子供が運び出され、本堂へと連れて行かれた。
暫らく本堂の中から
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
という笑い声とお経を読む音が聞こえていたが、それも10分くらいで収まり静かになった。
それから更に15分ほどすると、お坊さん2人が俺達のいる座敷に入ってきて、色々と説明し始めた。
さっきの子供のほうは、消耗が激しいので本堂に布団を敷いてそのまま寝かせているらしい。
応援でやって来たお坊さんによると、どうも話を聞いた感じやさっきの子供の様子から見て、
幽霊や妖怪のようなものが原因ではなく、何かしらの呪物が原因ではないかという。
特に根拠があるわけではないけれど、感覚的にそう感じるらしい。
続く
285: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 22:04:37.89 ID:x83Y3WRH0
>>284の続き
そして、呪物の類だとすると、と前置きし。
恐らく祈祷で呪物と君たちの「縁」を切ってしまえば、なんとかなるのではないかと、
そして、できればその人形も供養してしまいたいとのことだった。
とりあえずそういう話でまとまったという事で、俺達もそれで解決できるなら
早くしてほしいと、話がまとまった。
と、その前に俺はずっと我慢していたのだがトイレに行きたくなった。
事情を話し、「でも一人じゃなぁ…」と思っていると、他のやつも全員我慢していた
らしく、結局6人で連れションすることになった。
トイレからの帰り道、本堂へ続く廊下を歩いていると、どこからか
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
という例の抑揚の無い声が聞こえてきた。
場所は解らないが、あれがすぐ近くにいるようだ…
C広が
「近くにいるよな…」
というと
A也が
「かなり近いぞ、やばくね?」
と返した。
たしかにかなり近い、でも姿は見えない。
すると最後尾にいたE介とD幸が
「やばい、早く本堂に逃げろ!」
と窓の上のほうを指差しながら叫んだ。
続く
286: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 22:06:20.82 ID:x83Y3WRH0
>>285の続き
俺達が指差した方向へ振り向くと、それはいた…
前と同じように屋根から頭だけを突き出し
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
と笑いながら例の真っ黒な目と口の顔をこちらに向けながらニコニコと笑っている。
俺たちは全力で逃げ出した。
本堂に着くと、お坊さん2人とさっきのおじさんが待っていた、
今になって気付いたのだが、おじさんはどうもこの村の村長さんらしい。
俺達が事情を話すと、お坊さん達はすぐさま俺達を座らせお経を読み始めた。
暫らくお経を読んでいると、本堂の天井のほうから
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
という例の笑い声と
コツ…コツ…
という俺の部屋で聞いたあの音が聞こえてきた。
俺達はビビりまくって身を寄せ合っていた。
暫らくすると声が聞こえなくなった、俺が
「終ったか?」
言い切らないうちに、今度は本堂の横の庭のほうから
続く
287: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 22:07:05.17 ID:x83Y3WRH0
>>286の続き
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
という声が聞こえ始めた。
そして、薄暗くなり始めた本堂の障子に、夕日に照らされたあの人形の
あたまが映し出された。
あたまはユラユラ揺れながら相変わらず不気味な笑い声で笑っている。
その時、俺は恐怖心と不安感と連日の寝不足でもう耐えられなくなって、
ちょっとおかしくなっていたんだとおもう。
人形の影を見て、恐怖心よりもその姿にイラつきはじめた。
ユラユラ揺れている姿を見ると、とにかくなんだか良く解らないがムカついてきて、とうとう我慢できなくなった。
俺はお坊さん達がお経を読んでいる横の鉄の燭台を掴むと、
蝋燭もささったまま引き抜き、周りが制止するのも振りきり障子を開けた。
目の前にあの人形の顔があった。
一瞬俺は恐怖心に襲われたが、怒りとイラつきが勝ってそのまま燭台をぶら下がっている人形の頭めがけ
「ふざけんなーーーーーーーーーー!」
と叫びながら振り下ろした。
続く
289: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 22:08:42.37 ID:x83Y3WRH0
>>287の続き
バキッ!
という音がして燭台の先端が人形の顔にめり込み、そのまま人形は地面に落下した。
俺は裸足のまま庭に下りると、更に燭台を振りかぶり人形に打ち下ろした。
すると、なにか頭の中に妙な感覚が芽生え始めた。
人形はそれでもなお
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
と無機質に笑っている。
俺はおかしくも無いのに笑いたくなり、なきたくも無いのに目からボロボロと涙が零れ落ちてくる。
明らかにE介たちと同じ状況になりつつあるのだが、
それでも俺は燭台を振りかぶり人形に打ち下ろすのをやめなかった。
あとから話を聞くと、俺はゲラゲラと笑いながら無表情でボロボロと涙を流していたらしい。
暫らくそんな状態が続いていると、どうも燭台に残っていた蝋燭の火が
人形の服に燃え移ったらしく、人形が煙を上げて燃え始めた。
友人たちによると、人形の
続く
292: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 22:09:26.15 ID:x83Y3WRH0
>>289の続き
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」
という笑い声と、俺の絶叫が交じり合い、薄暗くなり始めた周囲の雰囲気とあわさって、
異様な状況だったという。
それでも俺は笑い泣きしながら殴り続けていると、
どこを殴ったのかよくわからないが
メキッ!
という鈍い音がした。
その途端、俺の中の妙な感情が消えた。
消えたというか、急にシラケてしまったといえば良いのだろうか、
とにかく人形に対するイラつきも、笑いたいという気持ちも泣きたいという気持ちも急になくなってしまった。
俺はその場にヘタり込み、友人たちやおじさんが
「…大丈夫か?」
と心配そうに近付いてきた。
人形はもう笑ってもいないし動きもしないが、燃えたままでは不味いので友人たちと
おじさんが砂を掛けて消していた。
続く
294: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 22:11:59.67 ID:x83Y3WRH0
>>292の続き
理由は解らないが、おれは何故か全て解決したような、そんな良い気分になっていた。
この騒ぎの中、お坊さん2人はずっとお経を読み続けていたらしい。
人形(もう殆ど残骸に近かったが…)の事は明日詳しく調べる事になり、
箱に入れてお札を貼り、本堂に安置する事になった。
俺達はお坊さんの好意でそのままお寺に泊まることにした。
翌朝。
俺達は本堂に呼ばれた。
どうやらお経のお陰なのか、俺がぶち切れたのが原因なのか、理由ははっきりしないが、
どうも一応解決はしたらしい。
そして、人形はこのままこのお寺で供養する事になったのだが、結局この人形が何なのか、
その辺りは謎のままだった。
続く
296: ラスト:2011/05/20(金) 22:14:30.18 ID:x83Y3WRH0
>>294の続き
ただ、燃え残った人形の胴体に、焼け焦げ消えかかった文字で
「寛保二年」という記述と、完全に燃えて文字数しかわからない作者の名前6文字、
それとはっきりとは解らないので残っている文字の痕跡からの推測だが、「渦人形」という
単語が読み取れた。
お坊さんが言うには、とにかく正体は不明だが何らかの呪物である事はまちがいないらしい。
燃え残った残骸に頭と動を繋ぐ棒の部分があったのだが、そこにびっしりと何か
呪術的な模様が書かれていた痕跡があるのが確認できたとの事だった。
その後、今に至るまで俺も含め当時のメンバーには知る限り何も起こっていない。
お寺のお坊さんからは、人形の正体がわかったら連絡をくれるという話だったが、あれから
数年経つが未だその連絡も来ない。
長々と2日間に渡りお付き合いありがとう御座いました。
298: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 22:16:47.12 ID:8rIxMEhI0
乙。
スゲー面白かった!
233: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 02:08:29.21 ID:meEfJPuJ0
おばあちゃん
俺の怖かった実体験
中学生の時釣りにはまっててよく海釣りに行ってたんだ
で、その日は風がちょい強かったけど釣りに朝早くからでかけた
家から海まで5キロほどなんだけどその途中で妙なおばあちゃんを見たんだよね
篭背負ってもんぺ履いてて昔話にでも出てきそうな感じ
自転車で行ってたんだけど、そのままおばあちゃんとすれ違って、
すれ違い様になんか変に違和感があった
んでちょい振り向いたら、いたはずのおばあちゃんが忽然といなくなってるんだよ・・・
え、幽霊!?とか思いつつ、まだ中学生な俺はテンションダダ下がりでその日は釣りに行くのをやめた
そんで昼ぐらいに地元のローカルテレビ見てたらニュースで
いつも俺が行ってる場所で釣り人1人が高波にさらわれて行方不明とか流れててゾッとしたって話
俺も行ってたら流されてたかもだし・・・あのおばあちゃんはひょっとして俺を助けてくれたのかな・・・
236: 本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 03:40:31.43 ID:y32SuNGU0
>>233
顔は見たのか?
曾お祖母ちゃん辺りの写真を探すんだ!
360: 本当にあった怖い名無し:2011/05/21(土) 03:06:59.06 ID:AAUQYl870
約束
じゃあ俺が体験した唯一の怖い話?不思議な話というかスレチ&怖くなかったらごめんな話
3、4年前か、友人が神社が側にある団地の一軒家に引越したんだけど、
結構霊的な減少が頻繁に起こる場所だったのね。
ある時は屋根裏をドタドタ走り回る音がしたり、ある時は夜中に二階の部屋なんだけど、
ベランダの扉を叩かれる音がして、覗いてみたら真っ赤な子供が立っていたりと、、、
まぁ俺が泊まりにいってもそういう現象は全くなかったんだが。
ある日、いきなり友人が足に違和感を感じてたんだ。
「足いてぇ・・・」みたいな、ほんと軽く流してたんだけど、
気がついたらそいつ横になってぐったりしてたんだよ。
「おーい大丈夫か?」って聞いても反応なくて、俺は漫画読んでたんだ。
んでまぁ時間も夜中だったし帰って寝ようかなーとそいつ放置して帰宅したんだけど、
ものの数分そいつから電話がかかってきた
「・・・もしもし?何か神社の前まできてたんだけどwまじで怖いし最悪だわw」
もう心配性な俺は迷わずそいつんちまで戻って詳しく聞いた。
361: 本当にあった怖い名無し:2011/05/21(土) 03:08:40.82 ID:AAUQYl870
寝ぼけてたのかよくわからんけど、神社まで歩いてた途中気が付いたって、しかも裸足で
おいおいおいおいおいこえぇよ!と思いながらそいつをよく見たら服装が違ってた。
どうやら無意識のうちに着替えて外まで出ていたらしい。
しばらくしてまたそいつが「足が・・・」ってまた呟いてたんで「おい、どういたいんだよ」とか色々聞いても無視
そしたら「子供が・・・うん、うん。・・・え?」とかいいはじめたんでもう怖くてガクブルしてた。
「子供がどうしたんだよ!足は大丈夫なのか?」とか聞いても
「うん。・・・神社に?」とかわけわからんことをずっといってて、
その間もずっと「足が・・・」って痛がってたんだよ。
こりゃいかんと思った俺は友人に「おばちゃん読んでくるぞ?おい!」って聞いたら
すごい嫌そうに「アカン・・・ホンマにアカン・・・」の一点張り
「それなら足みせてみろよ・・・」って友人の足に触ろうとした瞬間
「ぅぁ・・・」みたいな声が、俺のうしろから聞こえてまじでビビってしまった
チキンな俺は硬直したまま動けず、ただ友人がボソボソ呟いてるのを聞いているだけだった。
「わかった・・・約束・・・」
おいおいおいおい何約束してんだよ!とか思いながら聞いてたら、
足の痛みがおさまったらしく、しばらく黙りが続いた。
意識を取り戻した友人は、タバコに火を付けて
「ふぅ・・・何か子供と神社で遊んだ夢見てたんだけどw」って
んで朝9時に神社に来るように約束されたらしい。
友人が唸っていた間、俺が喋っていた事も全然記憶にないらしいし
わけわからんまま朝日もさしてきたんで眠りについた。
起きたら9時すぎてたし、約束破ってんじゃんwって笑いながら話してたけど、
もしかしたら俺が寝ている間、無意識のうちにあいつは神社にいってたんだろうか・・・
というしょうもない話でした。
てか怖くないな・・・
363: 本当にあった怖い名無し:2011/05/21(土) 03:14:38.50 ID:quhpQt5R0
田舎の風習
怖い話というのとは少し違うんだけど
私の母が子供の頃、だから昭和30年頃?のこと
うちの田舎ではちょっと頭のおかしいひとがたまにいたりして、これはたぶん
何年かに一人は当時あたまおかしくなっちゃう人はいたんだろうけど……
で、母のいた集落(田舎では小さな集落をそのまま部落と呼ぶのだけど)で
後家さんがいて、この人は名前は忘れてしまったけど物凄く器量よしだったらしい
とにかく美人で評判の未亡人が、夫を亡くして母のいた集落に戻ってきたそうだ。
そしてしばらくすると、当時いた頭のおかしなひとが、その後家さんを、いわゆる
レイプするとか淫乱な女だとか大声で叫びながら道を歩くようになって、そういうことは
しょっちゅうあったからしばらくは村人も無視してたらしいけども、
いよいよ鬼気迫るというか洒落にならないような感じになって、
それでまず後家さんを隠したらしい。
本家の納戸の奥に閉じ込めて、外に出ないようにしたらしい。
それでも本家のまわりで「出せ、出せ」とうるさく言って歩くので、結局その男は土牢に入れられたらしい。
土牢というのは山に横穴を掘って、竹で入り口を檻のように固めた牢屋で、
そういう施設があったってことはたぶん、そういうことは稀にあったんだろうと思う。
で、母はその土牢に毎晩おにぎりを持っていく役目だったそうな。
そこでそのいかれた男にちょっと悪い話なんかを聞いたりして、怖いながらもおにぎりを
持って行って食べさせていたらしい。そういうケアの方法は一般的だったそうな。
最近になって土地の売買だか台風だかでその土牢が無くなることになって、それで
なんとなく母が思い出した話。昔の、本当に田舎の話。
366: 本当にあった怖い名無し:2011/05/21(土) 03:19:50.17 ID:qXvw54jM0
>>363
津山三十人殺し思い出した
368: 本当にあった怖い名無し:2011/05/21(土) 03:27:13.56 ID:quhpQt5R0
>>366
場所遠くないよw
599: 本当にあった怖い名無し:2011/05/22(日) 21:42:50.85 ID:3p67Rs+D0
しゃべる猫
洒落にならない程ってわけでもないけど小学校低学年のころに体験した奇妙な話
その頃俺は年上の子の家によく遊びに行ってた。
その子の家は昔、着物屋やってて家の一階が店だった。
けどその頃はもう営業してなくて物置みたいな雑然とした状態になってたわけ
ある日遊びに行ったとき、一階の元店舗から住居のニ階に上がろうと入口入って行ったら
その家で飼われてる猫が、棚の上にいたのね。まあ猫なんて無視して俺は一階から
「○○くんいるー」って声かけた。
すると、その猫がはっきりとした声でこっち向いて「なに?」って喋ったんだよ。
俺は少しの間、完全に沈黙して「いえ、いないみたいならいいです」って
その猫に何故か敬語で弁解してそのまま帰っちゃった。
よくよく思い出してみると「ニャニ」とも聞こえたような気がするから
ただ単に紛らわしい鳴き声しただけだったかもしれないけど
とにかく、猫が喋ったのみて完全に気が動転した記憶がある。
後日談は何にもなし、猫は何事もなくその家で可愛がられて平和に暮らしてた。
640: 本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 00:36:37.36 ID:w4Yj7bsD0
安アパート
んじゃ時間あまり無いんで簡単に書きます。
私が学生時代に経験した話です。文章下手なのは許してね。
当時私は神奈川県内のとある大学へ通ってたんだけど、
別の大学に移ることになって新しいアパートを探しに行く事に。
不動産屋さんに紹介されたのは大体6万5千円前後の物件だったんだけど、
一つだけ4万3000円ってのがあったんで「ここ見せてください」と言って
お兄さんと車に乗ってアパートのある場所へ向かいました・・・。
641: 本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 00:40:38.18 ID:w4Yj7bsD0
「ここはT駅から車で15分くらいで、大学までは40分くらいかかるから
大学へはバスで通うようになりますね」
アパートへつくとお兄さんはそう説明してくれた。
川の流れる音。未舗装の道路。林に包まれるようにしてひっそりと佇むアパート。
トタン屋根の長屋作りで築30年以上は経っているであろう昭和の香りがプンプン漂うそれは
廃墟といわれてもおかしくない程のボロさ。
正直嫌だなって思いました。
建物だけじゃなくて、道を挟んだ反対側にくたびれた平屋があったんだけど、
そこにおばあさんがいて、俺を乗せた車がアパートの前に止まるまで
そのおばあさんが興味深げにジーッとこっちを見ていたから気味悪くてね。。。
642: 本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 00:43:13.71 ID:w4Yj7bsD0
「今、カギをあけますね」
そういってお兄さんがカギを空けている間も、後ろから刺すような視線を感じていたので
さりげなく後ろを振り向いてみるとやはりおばあさんが俺を見てる。
「じゃあどうぞ」
既に乗り気じゃなかったんだけど、お兄さんに言われて中に入ると
中は外見からは想像もつかない程綺麗でした。
643: 本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 00:44:41.36 ID:w4Yj7bsD0
「老朽化が進んでいたので最近リフォームしたばかりなんですよ」
今でも覚えてるけど、ドアを開けるとすぐ右手側がトイレ。正面がバスで
左側が3畳くらいの台所。台所の正面が8畳の和室。和室の右手隣が10畳の和室・・・・。
立地条件とか考えてもこれで4万円台はさすがにおかしいのでは?
というか奥の和室から漂うこの何とも言えない雰囲気は何だろう・・・
644: 本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 00:47:45.39 ID:w4Yj7bsD0
私はこの異様な空気に耐えられず、和室から見える雑木林に囲まれた庭に出てもいいかと
お兄さんに言って外に出ました。外に出て正面の家を何気なくみるとまだあのおばあさんがいる。
おばあさんは何をするでもなくソワソワとしてたんだけど、俺に気がつくとお兄さんがいないことを
確認したのか急に身振り手振りで何かを伝えてきました。
645: 本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 00:50:52.01 ID:w4Yj7bsD0
人差し指でこちらを何回か指す。
顔の前で手を振る。
右手で首を押さえる。
おばあさんはこの仕草をするとそそくさと家の中に入っていきました。
血の気が引いた俺は当然別の物件を紹介してもらった訳でして・・・。
当時、今よりも行動力があった俺はこの数ヵ月後に
真相が知りたくておばあさんに会いに行きました。
もちろん菓子折りを持って。
心霊とかじゃないけどとても怖かった体験です。今ではいい思い出だなと思ってます。
つまらなかったらすまぬ。
729: 本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 22:42:22.02 ID:JThuX16R0
金魚鉢を被った女幽霊
金魚鉢を被った女幽霊の話。
大学の友人が親元から離れてワンルームに引っ越すことになった、
大学の近くに格安の物件を見つけたらしい。
しかし格安には理由があって、前の住人がその部屋で自殺した事故物件だということだ。
オカルト好きの友人は逆に興味を惹かれ一も二もなく入居をきめた。
私は友人に請われて引越しの手伝いでその部屋を訪れることになったが、
どこにでもあるようなワンルームだった。
ただなぜか金魚蜂が一つだけゆかにぽつんと置かれていた。
友人が下見に来た時にはなかったものらしいが、友人は特に気にすることもなく、
インテリアにでも利用させてもらうよと笑っていた。
引越しの手伝いをした後友人宅でお酒をのんで、そのまま泊まることにした。
夜中尿意を覚えて目を覚まし、トイレで用を足して戻ってみると友人の枕元に女の人が立っていた。
白いワンピースを着た女が友人の寝顔を見下ろしている、
そしてなぜかその女の頭には金魚鉢が被せられていた。
私が非現実的な光景に固まっていると、女はこちらを振り向き
被っていた金魚鉢を床に置き、スッと消えていった。
翌日その話を友人にすると、初日から幽霊が出るとは幸先がいいねとはしゃいでいた。
その後、その女は友人の前にも何度か姿を現したそうだが
金魚鉢を被ってこちらを見てくること以外には何もしないという。
さらにしばらくの後、友人はあの金魚蜂でランチュウを買い始めたと言う。
いい加減あの女幽霊にも飽きてきたからね、金魚蜂に水とランチュウが入っていれば
うかつにかぶることも出来ないだろうということだ。
久しぶりに友人の部屋に呼ばれていってみると、
テーブルの上にはランチュウが泳ぐあの金魚蜂があった。
その日も友人宅に泊まったが、あの女幽霊は出てこなかった。
しかしその数日後、友人は大学に顔を出さなくなった、連絡もつかず部屋に行っても何の返事もない。
翌日、友人の家族が合鍵でその部屋に入ると友人は金魚蜂に顔を突っ込んで死んでいたと言う、
警察の判断は自殺だと言う。
友人の葬式で、友人の家族に聞いた話だと前の住人も
金魚蜂に顔を突っ込んで死んでいたと言うことだった。
しかし、女の人ではなくて30代の男のサラリーマンだと言うことだ。
金魚蜂の行方は知らないが、ランチュウは奇跡的に生きていて友人家族が飼っているそうだ。
730: 本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 22:42:58.97 ID:xGPhWJlK0
こわいっ!!!!
773: 本当にあった怖い名無し:2011/05/24(火) 05:45:44.02 ID:V+HIQAuSO
人の死が見える
夜が明けてきたから書くよ。
これは霊が見えた、とか祟られた、みたいなそういう感じじゃないから
期待外れに思う人はスルーでね。
俺の一家はちょっとした宗教みたいなのに入っていて、
毎週土曜日になると電車で一時間の都内の会館みたいなのに必ず行ってたんだ。
みんなシックな色の服を着て、会館に入ると同じような服を着た人がいっぱい。
でも何故かよそよそしくてあんまり喋ろうとしないんだ。
でね、やることといったら毎回代表の先生みたいなひとの話を聞いて、
皆で神棚にむかって般若神経と六根清浄を唱える。
そのせいか、五歳の時には両方ともそらで言えてた不気味な子供だった(笑)
その会の最後に子供には甘露の飴が貰えるんだけど、
それ一粒の為に往復二時間は正直つらかったな。
で、8歳の時に俺の弟と一緒にその先生に霊覗をしてもらったことがあったらしくて。
弟は、激しく暴れ回る男の姿が見えると。自分でも御しれないモノがあるから気を付けるようにって。
実際、弟は一度キレると物凄く暴れ回るし、めちゃくちゃ頑固で、
そのくせ家の外では無難な振る舞いするし。
今では大学も中退してかれこれ四年くらい引きこもりみたいな感じ。
俺はというと、人の感情に呑み込まれやすいから気を付けろ、
生きてる者も死んでるものも俺を頼ってくる、と。
ただ、俺自身にそんな大きな力が無い(笑)から霊は見えないし、悪さもしない、影響は少ないらしい。
まあ、その通りというか、学生の頃は表だけみたいな友達も妙に多くて、
忘れた頃に借金の保証人になってくれとか電話を何度か貰ったりもしたけど。
でももう一つ言われていた事があって、二回り目(干支が二順、つまり24歳)になる頃には、
人の死に際が覗けるようになるって言われた。
それは最近まで俺には伏せられていたんだけど、昨日おばあちゃんから電話したついでの話で出てきたの。
話というのはその事で、実は去年から俺のまわりで不思議な事が起きてるんだよ。
774: 本当にあった怖い名無し:2011/05/24(火) 05:51:52.68 ID:V+HIQAuSO
突然、夜中寝ているとどこからともなく太鼓を叩く音が聞こえてくる。
東京に一人で出てきて五年、同じ場所に住んでるからお祭りとかあるわけないって分かってるんだけど。
低い音でドンドン、って聞こえだすと、明け方までずっと続くんだ。
で、翌日か二日後辺りになって町内掲示板みたいなのを見てみると、
〇〇さんが亡くなりましたみたいな貼り紙が貼ってあるんだ。
もしくは、白黒の幕が張ってある家を見つけるか。
で、そのことを昨日おばあちゃんに話したら
「あぁ、一緒にいた子が帰っていったんだねぇ」って言うんだ。
俺は何のことか判らなくて聞いてみたら
「〇〇(俺の名前ね)には、妹がいたんだよ」
「え?俺には弟だけじゃん。」
「そう、でも四歳の時に〇〇のお父さんが他の人と浮気をしてね、子供ができちゃったの。
でもその女性と話し合ってその子は堕ろす事になって…」
その後の話はというと、堕ろした子はそのまま例の先生に供養してもらったらしく、
何事もなく(何事もあるけど)そのまま事が収まった。
けど数年後の例の霊覗のときに、俺の後ろにその子の魂が見えたらしいんだ。
先生曰く「とても強い霊力(いい意味で)を持った子だけど
〇〇(俺)の感情に惹かれて一緒にいるみたい
二十歳になったらこの子は〇〇から出ていくと言っているから安心していいよ、お父さんも恨んでない。
もう成長して4歳になってるから、十六年後(つまり俺24歳)になったときにその影響で
〇〇にそっちの世界が少し感じれるようになるかも」て事らしい。
親父はその時わんわん泣いてたらしいし、けっこうその場は騒然としていたらしい。
俺はというと、突然眠り始めてしまったらしく、その場のことを覚えてない。
去年24になってからの夜中の事は、少なからずそのことが原因だったのかもしれない。
ただ、その子が俺と一緒にいたのは先生曰く「生まれてくるはずだった世界を見てみたい」ことらしい。
775: 本当にあった怖い名無し:2011/05/24(火) 05:52:34.19 ID:V+HIQAuSO
俺は自分の身に起こってる事象は不思議と怖くはない。
ただ、その子が俺についている理由をもう少し早く知っていれば、
色んな美しいものを見せてあげられたかも。
今年初めに友達と旅行で行った厳島神社や、好きな人と行った神戸の綺麗な夜景なんかも…
もしかしたら、あの太鼓の音もその子がくれた命のサインの印かもしれない気がして。
最後にこのスレを見てる人、俺についていた子みたいな思いを、絶対させないであげてください。
命ってやっぱり大切だから。
長文失礼しました。
777: 本当にあった怖い名無し:2011/05/24(火) 06:26:31.65 ID:EQxQfTlRO
>>775
不思議な体験ってあるもんだなぁ
ジョジョ作者荒木飛呂彦の健康法
終電逃してヒマなので、独断と偏見で中央線の駅紹介していく
妊婦がいる前でタバコ吸う喫煙者って結構多いけど頭おかしいの?
終わりが秀逸な漫画
売れてるから名作 ←分かる 売れてないけど名作 ←は?
日本アニメ史上もっとも悲惨な死に方をしたキャラって誰?
前にも同じのまとめてなかったっけ?