パワハラの加害者について岡田会長は「自分がパワハラをしているという自覚がないことがほとんどだ」と話す。加害者は過度にプレッシャーを感じていたり、特定の部下に困っていたりと仕事上の問題を抱えているケースが多く、「仕事の負担を軽くして部下の指導の仕方を教えるなど、加害者が困っていることを解消するのも解決策のひとつだ」とアドバイスする。
ただパワハラという言葉が一般的になったことで「過剰に『被害を受けた』と主張する人も増えている」と岡田会長は言う。「会社は一方当事者の話だけでパワハラと決めつけず、まずは事実を把握した上で加害者側の主張も十分に聞き取り、対処方法を考える必要がある」と指摘した。
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