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 ブラジル政府の会計を粉飾したとして職務停止になったルセフ大統領(68)に対する弾劾(だんがい)裁判で31日、上院議員による採決が行われ、3分の2以上が有罪を支持し、ルセフ氏は罷免(ひめん)された。大統領代行に就いていたテメル副大統領(75)が、ルセフ氏の本来の任期の2018年12月まで大統領職を務めることになる。

 ブラジルの大統領が弾劾裁判で有罪になるのは、1992年に汚職疑惑で追及された当時のコロル大統領に次いで2例目だが、コロル氏は有罪が下される直前に辞任している。

 31日の採決では、81人のうち61人が有罪を理由に罷免を支持し、全議員の3分の2以上という罷免の要件を満たした。反対は20人だった。

 ルセフ氏が問われたのは財政赤…

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