影響で測地基準点ずれ
毎日新聞
国土地理院は30日、測量の際に使われる熊本や大分など5県の測地基準点(三角点、水準点)4465点が熊本地震の影響でずれたため、位置情報を修正したと発表した。
全地球測位システム(GPS)のデータを基に再測量して判明した。測地基準点がずれた地点の内訳は▽熊本県2861点▽大分県893点▽福岡県339点▽長崎県223点▽宮崎県149点。
水平方向では、熊本県を北東から南西方向に走る布田川(ふたがわ)断層帯を境にして、北西地域が主に北東方向、南東地域が主に南西方向へ動いた。最も動いたのは熊本県西原村小森の西方向1・78メートル。益城(ましき)町小谷(おやつ)も東方向に1・73メートル動いた。上下の最大は、沈降が西原村布田(ふた)の1・88メートル、隆起が阿蘇市の0・31メートルだった。【柿崎誠】