結核集団感染 病院職員や入院患者など14人

結核集団感染 病院職員や入院患者など14人
北海道の千歳保健所は、管内の病院に勤める女性が去年12月に結核と診断され、その後、女性の家族や同僚、それに入院患者ら合わせて14人が集団感染し、このうち3人が発病していたと発表しました。
千歳保健所によりますと、去年12月、管内の病院に勤める40代の女性が、せきの症状を訴えて札幌市内の病院で受診したところ、肺結核と気管支結核と診断されました。
すぐに届けを受けて、保健所が女性の家族や病院の職員、それに入院患者などを調べたところ、これまでに女性も含め14人が感染し、このうち3人が発病していたことがわかったということです。
感染したうち5人は治療を終え、ほかの9人は治療を続けているということで、保健所は、これ以上感染が広がるおそれは極めて低いとしています。
保健所は「結核の症状はかぜの初期症状に似ているが、せきが2週間以上続くようであれば、早めに受診して集団感染を予防してほしい」と呼びかけています。