24時間テレビってもう限界でしょ。感動ポルノとまで言われる始末

fb_24h

今年は放送前から高畑裕太の逮捕から、ダウン症の子供に『パーフェクトヒューマン』を躍らせる事が壮絶な皮肉とか何かと話題になった『24時間テレビ 愛は地球を救う』もなんやかんやあったけど終了。
100Kmマラソンも時間内に無事ゴールをしたので番組制作側としては成功と言えるのだろうね。

でもその裏側では結構色々な話が出てきて、やはりというかスッキリとは終われない。

24時間テレビはもう限界?

記事のタイトルのにもある通り、24時間テレビにはだんだん限界が見えてきてるんじゃないかと思う。
障碍者が頑張る姿を見て感動してお涙頂戴するというスタイルが定着している24時間テレビ。
普段は全く取り上げない癖にチャリティー名目でここぞとばかりに取り上げるからうさん臭くなる。

昔のテレビが絶対的権力を持っていた時代はそれでも良かったのだろうけど、インターネットが普及するにつれて24時間テレビの歪な部分が目立ってきたんだと思う。

a219771358687a05978f8c122bc6f86a
その中でも特に際立ったのがこの画像の場面。
虐待ではないかと一際話題になった24時間テレビのワンシーンなのだけど、両足麻痺の子供を富士山に登らせるという企画。
虐待云々は趣旨とは関係ないから置いておくとして、両足が麻痺している障碍者をなんで富士山に登らせてるの? それに関して誰も疑問に思わないの? だって富士山に登るというのであれば別にテレビとは関係なくても出来るじゃないか。
それに28日とか台風が来るかどうかの悪天候時だよ? 正直普通じゃないわ。

やる事は毎年障碍者をテレビで見世物にして視聴率を稼ぐ、単純な日本人には効果的なのだろうけど、毎年当たり前の様にジャニーズを使い、本当にチャリティーなのかわからない出演者、更にはCMも作って放送しているし、慈善活動として意味合いよりもただのビジネスとしての色合いの方が強いと思っている。
こんな記事もあるしね
正直知らなければよかった...黒過ぎる24時間テレビの裏側

そらジャニーズも大金が入るなら積極的に送り出すわな。
毎年ジャニーズの誰かしらが出ている気がするし。
まぁ、勿論世間の風当たりが強くなってきているので少しは自重しているかもしれないけど、結局のところ日本人にはチャリティーというのが本格的に根付いているわけじゃないし、海外の超大物歌手が文字通り出演料無しで出演したり、完全ノーギャラでっていうのは無理があるだろうね。
なんせ寄付精神すら無いのが日本人だから(これが基本無宗教の弊害とも言える)。

愛は地球を救うというサブタイトルですらうすら寒く感じてしまう程心が汚れてしまっていると思われる僕だけど、24時間テレビに否定的なのは僕だけではないと思う。
というか諸手をあげて24時間テレビを応援する人はすくなくあってほしいと思う。

障碍者を前面に出すのは感動ポルノ?

そんな24時間テレビだけど、NHKで放送されたとある番組の内容が話題になっている。

kandou
NHK Eテレが2016年8月28日に放送した「バリバラ」で、時間帯としては完全に24時間テレビの裏番組にあたる。
「検証!『障害者×感動』の方程式」と題して24時間テレビを意識していないと言いつつも『笑いは地球を救う』や黄色いTシャツ等、暗に24時間テレビをさした表現をちりばめながら、暗に24時間テレビの様な番組を叩く内容となっている。
この『感動ポルノ』というのはオーストラリアでコメディアンでありジャーナリストでもある、スステラ・ヤングさんが提唱したもので、障碍者を人ではなく健常者を感動させる『モノ』として扱う事に対する行為に対して用いる造語である。
番組自体は30分と非常に短く、視聴率こそ少ない物の、24時間テレビよりも反響が大きかった。


これは番組内で公開したアンケート結果なのだけど、障碍者は自分たちを使った感動的な番組に対して非常に否定的である事がわかるね。
結局は健常者は障碍者を下に見ているからこそ24時間番組みたいなものは成り立っているわけで、自分たちを見せ物にしている24時間テレビに対していい印象を持っているはずがないわけだ。

9月2日木曜24時(金曜0時)からの再放送を予定しているので、見逃した人はチェックしておこう。
24時間テレビに対する見方が多分大きく変わる。