熊本県で震度5弱 気象庁「今後の地震などに注意を」

熊本県で震度5弱 気象庁「今後の地震などに注意を」
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31日午後7時46分ごろ、熊本県で震度5弱の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。
震度5弱の揺れを観測したのは、熊本市西区と熊本県宇城市です。
震度4は熊本市中央区、東区、南区、熊本県八代市、菊池市、宇土市、合志市、美里町、西原村、嘉島町、益城町、山都町、氷川町です。
このほか、九州と四国、それに中国地方の各地で震度3から1の揺れを観測しました。

気象庁の観測によりますと、震源地は熊本県熊本地方で、震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.9と推定されています。

気象庁によりますと一連の熊本地震で熊本県内で震度5弱以上の揺れを観測したのは、6月12日以来です。
気象庁は引き続き、激しい揺れを伴う地震に十分注意するよう呼びかけています。

マグニチュードと震源の深さを修正

熊本県で震度5弱の揺れを観測した地震について、気象庁は観測データを詳しく分析した結果、地震の規模を示すマグニチュードを4.9から5.2に、震源の深さを10キロから13キロにそれぞれ修正しました。

気象庁「今後の地震などに注意を」

気象庁の青木元地震津波監視課長は31日午後9時45分から記者会見し、「今回の地震は、熊本地震の一連の活動と考えられる。熊本地震の活動は減衰しつつも続いていて、現状程度の地震は当分の間、続く見込みだ」と述べました。
そして、「これまでの地震活動で揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が引き続き、高まっており、今後の地震や雨の状況に注意してほしい」としたうえで、「今回の地震はこれまでの活動域の中で起きていて、活動域が広がったとは考えられない。熊本県では今も毎日のように体に感じる地震が発生し、時々、きょうのように強い揺れを伴う地震が起きることもあるので、引き続き、地震への備えをしてほしい」と呼びかけました。