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教育担当副首相処刑 複数幹部に「革命化教育」

韓国統一省報道官明かす

 【ソウル米村耕一】韓国統一省報道官は31日の会見で、北朝鮮の教育担当副首相、金勇進(キム・ヨンジン)氏が処刑されたとの情報を明らかにした。韓国政府が「さまざまな経路」を通じ把握したという。ほかにも複数の幹部が、処罰である「革命化教育」措置を取られたとも述べた。北朝鮮ではエリート層を対象に締め付けが続いている模様だ。

 聯合ニュースは金副首相の処刑理由として、「6月29日の最高人民会議(北朝鮮の国会に相当)で姿勢が悪いとの指摘があり調査を受けた結果、反党分子の烙印(らくいん)を押された」との韓国政府関係者の話を伝えた。処刑は7月中旬だという。統一省の資料などによると金副首相は教育相などを務め、2012年に副首相に就任していた。

 一方、統一省報道官は朝鮮労働党の金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長も革命化教育を受けたと明らかにした。聯合ニュースは、業務の失敗で7月中旬から8月中旬まで地方の農場に送られたと報じている。

 北朝鮮では8月に駐英公使やロシア駐在外交官が亡命している。韓国では、処刑や処罰による「恐怖政治」が強化されたことで体制が動揺している兆しだとの見方が出ている。ただ恵まれた立場にある幹部らの締め付けは、生活苦の一般住民が「腐敗防止」と歓迎し体制強化につながる側面もある。

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