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政府、10億円の送金手続き完了

 政府は31日、元慰安婦の支援を目的に韓国側が設置した「和解・癒やし財団」への10億円の送金手続きを完了した。政府関係者が明らかにした。財団は今後、元慰安婦や遺族のニーズ調査を行った上で、元慰安婦の生存者1人につき1億ウォン(約1000万円)程度、死亡者(遺族)に対しては1人につき2000万ウォン(約200万円)程度の現金を支出して支援を行う。

     昨年末時点で存命の元慰安婦は46人で、死亡した元慰安婦は199人。日本側は現金の使途について医療や介護、葬儀関係費用などを想定している。

     菅義偉官房長官はこれに先立つ31日の記者会見で、「10億円の支出を完了すれば、日韓合意に基づく日本側の責務を果たしたことになる」と述べた。日本政府はソウルの日本大使館前にある慰安婦を象徴する少女像を移転するよう、韓国側に働きかけを強める考えだ。【小田中大】

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