朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の国会議員時代の側近、チョン・ユンフェ氏(61)=写真=が今年6月末、江原道横城郡屯内面内で面積2万886平方メートルの農地を取得していたことが登記簿から判明した。申告によれば、取得価格は2億6500万ウォン(約2440万円)、1坪当たり価格は4万1900万ウォンだった。
チョン氏が取得した農地は今年末に開通する第2嶺東高速道路(京畿道広州-江原道原州)と現在拡張工事が行われている国道6号(屯内-横城間)に近いため、投資有望地域とされている。
チョン氏は2014年、メディアの取材に対し、「妻が江南にビルを保有している。妻の収入で生活している」と述べていた。チョン氏は今回、メディアの電話取材に対し、本人の資産と知人からの借金で横城の農地を購入したとし、牧場を設ける計画であることを明らかにした。チョン氏は一時、江原道平倉郡にも牧場用地を保有していたが、11年6月に娘に贈与した。
チョン氏は朴大統領が1998年に国会議員に当選した当時から2004年ごろまで共に働いていた。朴槿恵政権発足後も「影の実力者」といううわさが立ち、14年末にはいわゆる「チョン・ユンフェ文書事件」で検察の取り調べを受けた。
チョン氏は14年5月、チェ・ソウォン氏(60)=改名前・チェ・スンシル)と協議離婚し、今年2月にチェ氏を相手取り資産分割請求訴訟を起こした。チェ氏はソウル市江南区新沙洞に時価200億ウォンを超える7階建て建物、江原道に面積23万平方メートル余りの牧場を保有するなど総額数百億ウォンの資産家とされる。チョン氏は今月初め、チェ氏の資産規模の確認を求め、裁判所に財産明示申請を行った。