チリの帆船「白い貴婦人」 9年ぶり東京港に寄港

チリの帆船「白い貴婦人」 9年ぶり東京港に寄港
k10010654981_201608261509_201608261510.mp4
世界最大級の帆船で、その優美な姿から「白い貴婦人」とも呼ばれる南米チリの海軍の練習船「エスメラルダ」が9年ぶりに東京港に寄港し、歓迎式が行われました。
チリ海軍の練習船「エスメラルダ」は、ことし6月にチリを出発し、およそ7か月間にわたって太平洋を中心に訓練航海を行う予定で、その途中、国際親善を兼ねて26日、東京港の晴海ふ頭に接岸しました。東京への寄港は9年ぶりです。

ふ頭では歓迎式が行われ、東京都東京港管理事務所の飯田紀子所長が「ようこそ東京へ。歴史的にも日本となじみの深いエスメラルダを迎え、チリとの親善が深まることを期待しています」とあいさつしました。

エスメラルダは4本のマストを持つ全長113メートルの世界最大級の帆船で、その優美な姿から「白い貴婦人」とも呼ばれています。一方で、1990年まで17年間続いたチリの軍事独裁政権下で、政治犯の拷問などに船内が使われていたという疑惑も人権団体などから指摘されています。
エスメラルダは、27日と28日の午後2時から4時まで船内が一般公開されます。