北太平洋のサバ漁 規制導入で参加各国が合意

北太平洋のサバ漁 規制導入で参加各国が合意
北太平洋の公海での漁業資源の保護を話し合う国際会議が26日閉幕し、将来的な資源の減少が懸念されているサバについて、日本が提案していた厳しい規制案は採択には至りませんでしたが、「漁船の数を増やさないことを推奨する」という内容の規制で参加各国が合意しました。
この会議は、北太平洋の公海での漁業資源の保護を話し合うため、日本のほか中国や韓国など6つの国と地域の代表が出席して、24日から開かれ、26日閉幕しました。
この中で日本は、サバのうち「マサバ」について、中国が漁獲量を急激に増やしていることから、将来的な資源の減少が懸念されるとして、今後、漁船を増やさないことを義務づける厳しい規制案を提案していました。
これに対して中国側は、規制を導入する前にサバの資源状態を評価すべきだなどと日本の提案に難色を示しました。
3日間の協議の結果、参加各国は「漁船の数を増やさないことを推奨する」という内容の規制を導入することで合意しました。
北太平洋の公海でサバに関する規制が導入されるのは、これが初めてとなります。
水産庁の長谷成人次長は「公海でのマサバについては規制が一切なかったので、今回の合意で資源管理のスタートラインにはつけた」と述べました。