(cache) 近代麻雀漫画生活:鷲巣麻雀編20周年に向けて、鷲巣様がお気持ちを表明！？

2016年08月31日

鷲巣麻雀編20周年に向けて、鷲巣様がお気持ちを表明！？

（※画像は、先日都内某所で開催されたという鷲巣様ファンの集いの様子）

さて、今年もまた8月が終わり9月へとなります。現状は8月末からもう学校が始まっている地域の方が多いそうですけど、我々の世代だと8月31日ってのは「夏休み最後の日」って想いがあるものなのです。最後の最後に遊びに行ったりとか、宿題に追い込まれたりとかね。

かつて、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」にて「エンドレスエイト」というエピソードが8週も続いて、まさに「終わらない夏休み」を実体験した人もいると思います（あれって2009年の事件だから、もう7年も前のことなんですね…）。ただ、8月31日から先へ進めないという話は既視感ではなく、現在進行中の出来事でもあります。それが19年近くエンドレスエイトを続けている「アカギ」なのです！

「アカギって夏の話だっけ？」とか思う人も多いでしょう。
しかし、下の表紙画像からも分かるようにアカギは半袖のシャツを着ていますよね。そう、アカギは基本的に夏の物語なのです。
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平成９年に始まりいまだに続いている「鷲巣麻雀編」。
事の発端は夏真っ盛りの昭和４０年８月２日。ニセアカギこと平山幸雄の遺体が発見される事件から始まります。
そこから、安岡・仰木による赤木しげるの捜索と発見、そして鷲巣巌との勝負の交渉。これらが終了し、赤木しげると鷲巣巌による漫画界史上最長の戦い（継続中）が始まるのが昭和４０年８月３１日午後１０時なのです。ちなみに、現実の時系列に当てはめると2016年8月31日で51周年ということになりますね。（去年で50周年だったのか、祝いそびれてた！）

また、昨年国会図書館で初出を確認したところ、鷲巣編が始まったのは平成8年（1996年）9月号の別冊近代麻雀でした。そうです、今年の夏で鷲巣編は20周年なのです！　長っ！！！　鷲巣麻雀の闘牌自体が始まったのは平成10年（1998年）1月号からで、そこから18年以上の連載を経て半荘6回戦のうち最終6回戦南三局まで、つまり全工程のうち48分の47が終了し、現在は最後の最後・南四局の対局中です。

アカギ鷲巣麻雀編の話の進み具合をまとめてグラフにしてみた（8局×6回戦＝全48局なので1局進んだら全体の1/48進んだものとして計算。6回戦オーラスは今回までで全体の半分と仮定）。こうしてみると6回戦が長すぎる。全体の半分以上かよ。 pic.twitter.com/4GQTMG1KbC
— しののぬ (@sinononu21) 2016年5月21日

うーん、この走っても走っても追いつかない「アキレスと亀」感ｗ

福本伸行作品オンリーイベント「ざわけっと」などで鷲巣麻雀を体験したことある人ならお分かりになると思いますが、この麻雀は打つのにとても時間が掛かります。配牌を取るにも理牌をするにもとにかく手間が掛かり、連荘や流局などで長引きやすいため、東風戦１回を打つのに１時間程度はザラです。鷲巣様もアカギも他の２人（安岡・鈴木）も麻雀を打ちなれた面子だろうとは言え、ちょっとした休憩なども含めると半荘１回に２時間程度は掛かっていると考えるのが普通でしょう。

つまり、勝負が始まった午後１０時から半日近く経過した今はもう完全に夜が明けているはずなのです。へたすりゃ昼ですよ。海外へ逃げる直前だった鷲巣邸にろくな食べ物も無いでしょうし、この時代じゃコンビニなんて確実にありません。何も食わずによくまぁ続くものですねｗ

「天」の東西決戦準決勝・満貫縛り対決編では、夜が明けてきたら次の夜まで休憩を挟んでいます。

赤木しげるなんかは軽く一杯お酒を飲んでいたりします。

ふぐ大好きアカギさん。よく哭きの竜や傀と並んで超人扱いされますが、赤木しげるは飲み食いだって普通にするただの人間なんですよね。

しかし、「アカギ」では朝になっても休憩も食事も挟みません。
いや、そもそも夜は明けません。
アカギと鷲巣の勝負はここまで常に窓の無い部屋の中で行われてきており、２人とも一歩たりとも部屋から出ていないのです！
（※正確には鷲巣様が隠し資金を取りに行く時に部屋を出ていますが、４ページですぐに戻ってきましたし、鷲巣様が地獄へ行ってたのは脳内での話ですからねｗ）

外が物理的に明るくなっているかどうかはどうでもいい。
ただ、この勝負が終わるまでは２人の夜は永遠に続くのです。

８月３１日。
それは夏休み最後の貴重な一日。
「夏の終わり」を象徴する特別な日です。

そう考えると、アカギと鷲巣の勝負は永遠に続く２人の世界。
これぞまさに「終わらない夏」、エンドレスエイト。

アカギと鷲巣の勝負に決着がつく時、

やっと「夏が終わり」、９月１日が訪れるのです！

そして、「アカギ」の世界に初めての秋、

もしくは冬がやって来るのです！！

**【オーラス状況まとめ】**
ﾄﾞﾗ槓ﾄﾞﾗ	鈴木（親）	アカギ	安岡	鷲巣様	仰木
2014/5/1号
2014/6/1号
2014/7/1号
2014/8/1号				くにゃっ
2014/9/1号
2014/10/1号
2014/11/1号
2014/12/1号
2015/1/1号				？
2015/2/1号				(実は北)
2015/3/1号	打	ツモ
2015/4/1号			「自重だ！」		「いけ！」
2015/5/1号		打		くすり…
2015/6/1号		明槓	打
2015/7/1号		ツモ切り
2015/8/1号			ツモ
2015/9/1号		明槓ﾂﾓ打	打ﾂﾓ打
2015/10/1号				回想
2015/11/1号				ツモ→
2015/12/1号				再地獄
2016/1/1号	ﾂﾓ打	ツモ切り		打
2016/2/1号			ﾂﾓ打	ツモ
2016/3/1号	ﾂﾓ打			打
2016/4/1号		ﾂﾓ暗槓
2016/5/1号		ﾂﾓ↓
2016/6/1号		ツモ切り
2016/7/1号		ﾎﾟﾝ打	ﾂﾓ打
2016/8/1号		「審判の時だ」	（引く！）	「案外ある」	「引け！」
2016/9/1号			ﾂﾓ↓

アカギ配牌：

鷲巣様配牌：

（実は北）
　　　　　　↓
アカギ手牌：

ﾎﾟﾝ

ｶﾝ

鷲巣様手牌：

この1年の間にいろんなことがありました。1話まるまる鷲巣様の回想シーンだったり、鷲巣様がまた地獄に行ったり、1話かけて牌をツモったけどそれが何かまでは分からなかったり、1話ずっと進展せずわーわー言ってるだけの回があったりもしましたが、それでもいろいろあったんです。

一番大きいのは、鷲巣様の一索待ちの国士がアカギの一索4枚使いで封殺されており、鷲巣様が方針転換で大三元へ向かったことでしょう。白を重なった後に發も重ねており、もう1枚鈴木が持っている字牌を重ねたら鷲巣様の和了が確定してしまうため、アカギは安岡さんから明槓したりポンしたりで必死こいて鷲巣様の和了を阻止しようとしているところです。そんな1年でした。

アカギの手牌は清一色対々和三槓子ドラ8で数え役満になっており、あとは自力でツモ和了さえできれば鷲巣様の血液をさらに抜いて死に至らしめさせられるだけではなく、39000点差の鷲巣様をキッチリ1000点差で逆転して順位でも上回ることができるのです。準備万端なのですよ。

しかし、アカギがすんなりツモ和了れるとは思えませんし、鷲巣様が字一色を簡単に和了れるとも思えません。ただ、少しずつではあるけど巡目は確実に進んでいますので、数年以内には決着するのではないかと思います……（でもこれ、何年も前から言ってる気がする）。

なんにせよ、

鷲巣様は勝負へのお気持ちを表明していますが、

今年もまだまだ「終わらない夏」が続きそうですね

＼(^o^)／

生前退位ならぬ「生前地獄行き」をすでになされている鷲巣様ですが、これから数年の間に準備が整うのでしょうかね…？

※これは、2008年8月30日に書いた記事を、タイトルや文章の一部を改めて2009年7月25日に更新して、2010年8月30日にまた更新したのに、それでもさらに2011年8月31日にしつこく再編集したのに、2012年9月1日にまた性懲りもなく使い回したけど、2013年8月31日にさらに地獄編の内容も織り込んで再編集したあげく、2014年8月31日にもやっぱり再編集して、2015年8月31日もまた再編集したのに、それをさらにまた今年用に再編集したものです。

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・安心してください、鷲巣麻雀はまだ続いてますよ！（ﾄﾞﾔｧ