パラリンピック参加厳しい状況にプーチン氏強く反発

パラリンピック参加厳しい状況にプーチン氏強く反発
ドーピング問題をめぐるCAS=スポーツ仲裁裁判所の裁定によって、ロシア選手団のリオデジャネイロパラリンピックへの参加が極めて厳しくなったことについて、プーチン大統領は「人間性のかけらもない決定だ」と述べ、強く反発しました。
ロシアのプーチン大統領は25日、リオデジャネイロオリンピックのメダリストをモスクワの大統領府に招いて、表彰式を開きました。

この中でプーチン大統領は、ドーピング問題を受けて、来月行われるパラリンピックへのロシア選手団の出場が極めて厳しくなったことについて、「法が無視され倫理的でもない、人間性のかけらもない決定だ」と述べました。そのうえで、「スポーツに人生の意味や希望を見いだした人々に、冷酷に怒りを爆発させたものだ」と述べ、強く反発しました。

また、プーチン大統領はオリンピックのメダリストに対し、ドーピング問題で一時は出場が危ぶまれる事態に追い込まれたにもかかわらず、多くのメダルを獲得したとして、成果をたたえました。

一方、モスクワの裁判所は、アメリカのメディアに対し、ソチオリンピックで組織的なドーピングが行われていたと証言したモスクワのドーピング検査所のロドチェンコフ元所長の土地を差し押さえたことを明らかにし、証言に対する報復ではないかという見方が広がっています。