韓国 長嶺新大使 今月中めどに10億円拠出で検討

韓国 長嶺新大使 今月中めどに10億円拠出で検討
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韓国に駐在する長嶺安政大使が、25日着任し、元慰安婦への支援事業に充てられる10億円について「今月中をめどに拠出することでいま検討を進めている」と述べ、慰安婦問題をめぐる日韓の合意を着実に進めていく姿勢を強調しました。
韓国に駐在する長嶺大使は25日、ソウルに着任し、キンポ(金浦)空港で記者団の取材に答えました。
この中で、長嶺大使は「日韓は地域の安全保障や世界の経済状況をみても非常に大事な関係で、手を携えて協力することがたくさんある。多くの韓国の方々と話をして相互理解を進めたい」と抱負を述べました。そのうえで、日本政府が24日の閣議で決めた元慰安婦への支援事業に充てられる10億円の拠出について、「今月中をめどに拠出することでいま検討を進めている」と述べ、慰安婦問題をめぐる日韓の合意を着実に進めていく姿勢を強調しました。また、日本大使館前にある慰安婦問題を象徴する少女像について「合意をしっかり実施していくことが大事だ」と述べ、移転に向けて引き続き、韓国政府に働きかけていく考えを示しました。
長嶺大使は、これまでに経済担当の外務審議官のほか、ことし5月の伊勢志摩サミットでは安倍総理大臣のシェルパ=個人代表を務めました。
着任した長嶺大使が今後、慰安婦問題のほか、北朝鮮の軍事的な挑発への対応などさまざまな懸案をめぐって、韓国とどのような関係を築いていくのか注目されます。