トルコ軍とシリア反政府勢力 IS支配の町制圧

トルコ軍とシリア反政府勢力 IS支配の町制圧
トルコ軍とシリアの反政府勢力は24日、過激派組織IS=イスラミックステートが支配する北部の町、ジャラブルスを制圧し、ISへの攻勢を強めています。
トルコ軍とシリアの反政府勢力、自由シリア軍は24日早朝、過激派組織ISが支配するトルコとの国境沿いのシリア北部の町、ジャラブルスの制圧作戦を始めました。

自由シリア軍の関係者によりますと、部隊は24日午後、ジャラブルスの中心部に達して町を制圧し、ISの戦闘員たちは複数の市民を人質に取って、南の方向に逃走したということです。

今回の作戦はトルコ軍が、これまでの国境沿いからの砲撃に加えて、戦車など地上部隊をシリア国内に本格的に投入する大規模なものとなりました。

トルコでは先週、南東部のガジアンテプで起きたISの犯行と見られる自爆テロで50人余りが死亡しており、トルコ政府は今回の作戦の目的について、自国の国境に近い地域から、ISの脅威を取り除くことを挙げています。また、トルコ政府がテロ組織とみなす、シリア側のクルド人勢力が北部で支配地域の拡大を目指す動きを見せていることから、トルコ政府は、これを阻止することも目的の1つだとしています。