4人死傷発砲事件 立てこもりの容疑者の身柄確保

4人死傷発砲事件 立てこもりの容疑者の身柄確保
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29日、和歌山市の建設会社で従業員4人が拳銃で撃たれて1人が死亡し、1人が意識不明の重体になっている事件で、殺人などの疑いで指名手配されている男が拳銃を持って近くのアパートなどに立てこもっていましたが、さきほど警察は銃刀法違反の疑いでその場で逮捕しました。拳銃で自分の腹を撃ったということですが、詳しい容体は分かっていません。
29日、和歌山市塩屋の建設会社で、男性従業員4人が拳銃で撃たれ、石山純副さん(45)が死亡し、1人が意識不明の重体、2人が大けがをしました。
警察は、経営者の次男で、以前、この会社で働いていた溝畑泰秀容疑者(45)の逮捕状をとり、殺人などの疑いで全国に指名手配していましたが、30日午後9時すぎに会社の近くで目撃されたあと、駆けつけたパトカーに向けて拳銃を4発発砲し、午前1時すぎからは近くのアパートの廊下などに1人で立てこもっていました。警察は、説得を続けてきましたが、銃刀法違反の疑いでその場で逮捕しました。警察によりますと、溝畑容疑者は拳銃で自分の腹を撃ったということで、警察は病院に搬送し、詳しく調べることにしています。

警察によりますと、溝畑容疑者は午後6時40分ごろ、路上に立ったまま自分の腹を拳銃で1発撃ったということです。溝畑容疑者は病院で手当てを受けていますが、受け答えができない状態だということです。詳しい容体は分かっていません。
現場の様子を写した映像では、午後6時40分ごろ、銃声のような音が1回聞こえ、警察官が頭を低くするような様子が見られました。
その直後、警察官たちは、一斉に溝畑容疑者が立てこもっている建物の方向に動き出しました。
現場には救急車が到着し、多くの消防隊員が駆けつけました。
午後6時50分ごろに、現場にブルーシートがはられ、救急車に誰かを運び入れるような様子がみられ、救急車は現場を離れました。
警察によりますと、溝畑容疑者は拳銃で自分の腹を撃ったということで、救急車に乗せられたのは溝畑容疑者だということです。
溝畑容疑者は、発砲事件があった建設会社の経営者の次男で、以前この会社で働いていました。
別の覚醒剤事件で去年、逮捕、起訴され、保釈中でしたが、今月、裁判で実刑判決が確定したため、29日に収監される予定だったということです。
29日の朝、会社を訪れて、従業員4人と話し合っていたところ、突然かばんから拳銃を取り出して発砲したとみられています。