発砲事件で手配の男立てこもり 説得続く 和歌山
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29日に和歌山市の建設会社で、従業員4人が拳銃で撃たれて1人が死亡し、1人が意識不明の重体になっている事件で、殺人などの疑いで指名手配されている男が、拳銃を持ってアパートなどに立てこもってから、およそ16時間になり、警察が説得を続けています。
29日に、和歌山市の建設会社で、従業員の男性4人が拳銃で撃たれて石山純副さん(45)が死亡し、1人が意識不明の重体、2人が大けがをしました。
警察は、経営者の次男で、以前この会社で働いていた溝畑泰秀容疑者(45)の逮捕状を取り、殺人などの疑いで全国に指名手配していました。
警察によりますと、30日午後9時すぎに、会社の近くで「自転車に乗った溝畑容疑者を見た」と通報があり、駆けつけた捜査員が路上で見つけて、職務質問しようとしたところ、パトカーに向けて4発発砲して逃走しました。
パトカーの窓ガラスが割れましたが、けが人はいませんでした。
その後、午前1時すぎ、溝畑容疑者が近くのアパートの廊下で1人でいるのが見つかり、拳銃2丁を持ったまま隣の建物とを行ったり来たりしているということです。溝畑容疑者は、31日朝2度にわたって発砲しましたが、けが人はいませんでした。
調べによりますと、近くで現金200万円や手紙の入ったかばんが見つかり、溝畑容疑者は「母親に渡してほしい」と話しているということです。
また、別のかばんには刃物や注射器などが入っていたということです。
警察が説得を続けていますが、およそ16時間がたった今も応じる様子は見られず、警察は周辺の住民に外に出ないよう求めるとともに、捜査員を配置して警戒にあたっています。
警察は、経営者の次男で、以前この会社で働いていた溝畑泰秀容疑者(45)の逮捕状を取り、殺人などの疑いで全国に指名手配していました。
警察によりますと、30日午後9時すぎに、会社の近くで「自転車に乗った溝畑容疑者を見た」と通報があり、駆けつけた捜査員が路上で見つけて、職務質問しようとしたところ、パトカーに向けて4発発砲して逃走しました。
パトカーの窓ガラスが割れましたが、けが人はいませんでした。
その後、午前1時すぎ、溝畑容疑者が近くのアパートの廊下で1人でいるのが見つかり、拳銃2丁を持ったまま隣の建物とを行ったり来たりしているということです。溝畑容疑者は、31日朝2度にわたって発砲しましたが、けが人はいませんでした。
調べによりますと、近くで現金200万円や手紙の入ったかばんが見つかり、溝畑容疑者は「母親に渡してほしい」と話しているということです。
また、別のかばんには刃物や注射器などが入っていたということです。
警察が説得を続けていますが、およそ16時間がたった今も応じる様子は見られず、警察は周辺の住民に外に出ないよう求めるとともに、捜査員を配置して警戒にあたっています。
発砲事件から立てこもりまでの経緯
29日午前に起きた発砲事件のあと、警察は溝畑容疑者の逮捕状をとり、殺人などの疑いで全国に指名手配して行方を捜査していました。
丸1日がたった30日の午前9時半ごろ、JR和歌山駅近くのホテルから「不審な男が泊まっている」という通報が寄せられ、防犯カメラの映像に溝畑容疑者と見られる男が映っていたことがわかりました。
警察は、部屋に鍵がかかっていたことから中の様子の確認を進め、午後3時すぎ、合鍵を使って入りましたが、すでに部屋を出たあとでした。
さらに、30日夜は現場の会社の近くで溝畑容疑者を見たという通報があり、午後10時半ごろ、駆けつけた捜査員が見つけて職務質問しようとしたところ、パトカーに向けて4発発砲したということです。応援の捜査員も駆けつけて追いかけましたが、その後、行方がわからなくなりました。
そして、31日午前1時すぎ、近くのアパートの2階の廊下にいるのを見つけ、隣の建物の工事用の足場に移動したたため説得を続けていました。
そうしたなか、溝畑容疑者は31日午前6時40分ごろと7時半すぎに、それぞれ1発ずつ発砲したということです。
警察は、逃走中に現場の会社やJR和歌山駅周辺の比較的狭い範囲に潜伏していたと見て調べています。
丸1日がたった30日の午前9時半ごろ、JR和歌山駅近くのホテルから「不審な男が泊まっている」という通報が寄せられ、防犯カメラの映像に溝畑容疑者と見られる男が映っていたことがわかりました。
警察は、部屋に鍵がかかっていたことから中の様子の確認を進め、午後3時すぎ、合鍵を使って入りましたが、すでに部屋を出たあとでした。
さらに、30日夜は現場の会社の近くで溝畑容疑者を見たという通報があり、午後10時半ごろ、駆けつけた捜査員が見つけて職務質問しようとしたところ、パトカーに向けて4発発砲したということです。応援の捜査員も駆けつけて追いかけましたが、その後、行方がわからなくなりました。
そして、31日午前1時すぎ、近くのアパートの2階の廊下にいるのを見つけ、隣の建物の工事用の足場に移動したたため説得を続けていました。
そうしたなか、溝畑容疑者は31日午前6時40分ごろと7時半すぎに、それぞれ1発ずつ発砲したということです。
警察は、逃走中に現場の会社やJR和歌山駅周辺の比較的狭い範囲に潜伏していたと見て調べています。
現場周辺は立ち入り禁止に
立てこもりが続く中、現場周辺では立ち入り禁止などの規制が続いています。現場では、およそ200メートル四方の範囲に、30日夜から警察が規制線を張って立ち入りを禁止しています。そのうえで、警察は、容疑者が立てこもっているアパートに隣接する住宅の住人に避難を要請し、すでに全員が避難したということです。また、周辺の住民にも戸締まりをしたうえで外に出ないよう呼びかけています。
不安の声相次ぐ
発砲事件や立てこもりを受けて、住民などからは、不安を訴える声が相次いでいます。
74歳の女性は「朝、発砲の音が聞こえて本当に怖かった。このあたりは平和な場所なのに信じられない」と話していました。
また、現場近くにいる知り合いが心配だという49歳の女性は「事件はいまだに現実なのかと疑います。銃なんてテレビや映画の中だと思っていました。怖くてしょうがありません」と話していました。
近所に住んでいるという68歳の男性は「きのうの夜は家から出ないよう警察から電話がかかってきた。規制はしかたないが怖いし、不便だ」と話していました。
74歳の女性は「朝、発砲の音が聞こえて本当に怖かった。このあたりは平和な場所なのに信じられない」と話していました。
また、現場近くにいる知り合いが心配だという49歳の女性は「事件はいまだに現実なのかと疑います。銃なんてテレビや映画の中だと思っていました。怖くてしょうがありません」と話していました。
近所に住んでいるという68歳の男性は「きのうの夜は家から出ないよう警察から電話がかかってきた。規制はしかたないが怖いし、不便だ」と話していました。
銃持った立てこもり 過去にも
銃を使った立てこもり事件は、これまでにも起きています。
9年前の平成19年には、愛知県の当時の長久手町で、拳銃を持った元暴力団員が自分の子どもや警察官の合わせて3人に発砲してけがを負わせたうえ、元妻を人質に取って自宅に立てこもりました。元暴力団員は29時間にわたって立てこもり、この間、警察官1人を撃って殺害しました。
同じ年には、相模原市で、暴力団員が別の暴力団員に拳銃を発砲して殺害したうえ、拳銃を持ったまま、東京・町田市の自宅のアパートに1人で立てこもりました。
平成16年には、宇都宮市で、拳銃を持った暴力団員が知人の女性とともに、マンションの部屋に立てこもりました。2人は2日間にわたって立てこもった末、警察が突入する直前に自殺しました。
平成15年には、東京・板橋区で、男が散弾銃を持って自宅に1人で立てこもり、警察官2人に発砲して大けがを負わせました。
9年前の平成19年には、愛知県の当時の長久手町で、拳銃を持った元暴力団員が自分の子どもや警察官の合わせて3人に発砲してけがを負わせたうえ、元妻を人質に取って自宅に立てこもりました。元暴力団員は29時間にわたって立てこもり、この間、警察官1人を撃って殺害しました。
同じ年には、相模原市で、暴力団員が別の暴力団員に拳銃を発砲して殺害したうえ、拳銃を持ったまま、東京・町田市の自宅のアパートに1人で立てこもりました。
平成16年には、宇都宮市で、拳銃を持った暴力団員が知人の女性とともに、マンションの部屋に立てこもりました。2人は2日間にわたって立てこもった末、警察が突入する直前に自殺しました。
平成15年には、東京・板橋区で、男が散弾銃を持って自宅に1人で立てこもり、警察官2人に発砲して大けがを負わせました。