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受動喫煙の肺がんリスク評価「確実」へ- 国がん、複数の論文を統合し解析
国立がん研究センター(国がん、中釜斉理事長)は31日、受動喫煙による日本人の肺がんリスク評価を「ほぼ確実」から「確実」に引き上げた。これに伴い、日本人の実情に合わせてがん予防法を提示しているガイドライン「日本人のためのがん予防法」の喫煙についての記述を、他人のたばこの煙を「できるだけ避ける」から「避ける」に修正した。【君塚靖】
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国がんが、肺がんのリスク評価を変更したのは、日本人の非喫煙者を対象とした受動喫煙と肺がんとの関連について、複数の論文を統合、解析するメタアナリシス研究の結果、受動喫煙のある人はない人に比べて、肺がんになるリスクが約1.3倍となり、国際的なメタアナリシス研究の結果と同じ水準になったためだ。
このメタアナリシス研究の結果を受け、国がんの「社会と健康研究センター」(津金昌一郎センター長)を中心とする研究班は、受動喫煙における日本人を対象とした科学的根拠に基づく肺がんのリスク評価を「ほぼ確実」から「確実」にアップグレードした。
肺がんのリスク評価のアップグレードに伴い、国がんは日本人のがん予防の指針「日本人のためのがん予防法」で示している喫煙、飲酒、食事、身体活動、体形、感染の6項目のうちの喫煙について、「たばこは吸わない。他人のたばこの煙をできるだけ避ける」の部分から、“できるだけ”を削除し、「避ける」へと修正した。
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