SIerを辞めて半年たった

たぶん上手くまとめきれないし特に主張したいこともないし既に多くの人によって吐き出されている内容だろうけど、私もどこかにただただ吐き出したかったのでここに書くことにしました。

SIerってタイトルに含めたのですが、SIerだからアレだったのかその会社特有のアレだったのかはよくわかりません。

結論から言うと今はとても幸せです。

体力と気力を絞り出しながら過ごした日々から開放されて、やりたいと思っていたことを仕事にできて、子供と夕食を共にすることができる毎日が幸せです。

ツラさ

NとかIとかHとかFとかそこまで大きくないけれどそこそこの規模の会社でした。

NとかIとかHとかFとか程ではないってことで少し小さめのアルファベットで仮にD社とします。会社の頭文字ではないです。

(昔友人が頭文字Dの単行本を手にとって「これ、面白いよね、"あたまもじでぃー"」とドヤ顔で言っていた思い出もついでにここに置いておきますね。)

ブラックということはなく残業代も働いたら働いただけ出たし福利厚生も充実しているし客観的に見ると良い会社です。

何と言っても窓際の人たちを何十人も抱え続けられる体力はとても魅力です。万が一自分に何かあって戦力外になっても恐らく定年まで働けたんじゃないでしょうか。

そんなD社で私は既存システムの保守と新規案件のプロジェクトに携わり6年間ほど働きました。

辛いことの方が多かった気がしますが、喉元過ぎれば何とやら、思い出補正がかかって感慨深さでいっぱいです。でも、戻れと言われたら全力でNO!って言います。

やっぱ辛いものは辛い。

何が辛かったかな〜

報告のため報告

プロジェクトが長期化したり些細なことでも問題が起きると上の上のそのまた上の人たちがいろいろ報告を求めるんですね。上の上の人が報告しないといけないから上の人たちがその資料を作ってその材料を平社員に報告させて、その材料かき集めてたら夕方になって「あ〜、今日のタスク終わらせるどころか始まってすらないよ〜。」ってな状況になったりします。

あとは社内でのリスケの交渉のために計画の見直しをするけど規模が大きすぎて見積もりに時間とられ本来の仕事ができなかったり、交渉しているうちに1か月過ぎて再見積もり、再々見積もりで

見積もり20XX01.xls

見積もり20XX02.xls

見積もり20XX03.xlsx

みたく見積もりしかしてない時期があったり、しかも実は当初決まった工数から増やせないという制約つきで結局ただの数字遊びに過ぎなかったりします。

「計画を見直せ。ただし人も増えない。納期も延びない。納期に間に合うように線を引くんだ!」ってどうやるんですか。

掘った穴を埋めてまた掘る作業

なんかよくわからないタイミングで作りかけのシステムの社内レビューみたいなのが開催されるときがあります。納期はまだまだ先です。

「スケジュールによるとX機能とY機能とZ機能はできているはずだから他の部署にも見てもらいなさい。」と。

だいたいそういう時はX機能しかできてなくて上の人に相談しても「もうXYZを見せると言ってしまったのでどうにもできない。」という展開になります。

そして突貫工事で作ったYとZは見た目は動いているけれどハリボテで、見せるためだけに書いたコードは捨てて作り直すことになります。

全部優先度「高」

「タスクAもタスクBも今日中にやらないといけない。ちなみに今発生したタスクCは今日の午前までだから。」

「物理的に無理です。どれが一番優先度高いんですか?」

「全部優先度高いから。全部。今日中とは明日の午前9時までってことだから大丈夫。」

という具合に小鳥のさえずりを幾度となく聞きました。大丈夫じゃないです。

いろいろ知らなすぎ

JavaのOptionalクラスを使っていて軽く説明したら「OptionalってわかりにくいからCheckNullみたいなクラス名にしてよ。」って言われました。

まとめ

辛く無駄が多くどうしようもないのに個々の人と話すとその状況を何とか打破したいって言っている人が多いんですよ。

でも集団になると途端に変な方向に歩き出しちゃうんですよね。まるでコックリさんやってるみたいな感じ。

個人じゃどうにもできないから、最終的には辞めるっていう選択肢しかありませんでした。

とはいえ、上のようなことは転職を考えるきっかけになっただけで転職する決断をしたのは次の会社なら自分がやりたいことができると思ったからです。

その決断もかなり慎重にしました。D社にも夢と希望を持って入社した結果がこれなので。

辛いから辞めることを優先して行き先を妥協しても結局後悔するだけです。

おかげで今は充実した毎日を過ごせています。

おわり

記事への反応(ブックマークコメント)

前後の記事を読む

注目エントリ

メニュー

PC版