編集委員・中野晃
2016年8月19日03時00分
サッカーJ1・ガンバ大阪の新本拠「市立吹田サッカースタジアム」の地下にはかつて、海軍の弾薬庫があった――。地域の歴史を研究する元高校教諭の塚崎昌之さん(60)=吹田市=が20日、身近にあった軍事施設から戦争と平和を考える講演を吹田市で行う。地元で「幻のトンネル」と言われた旧海軍山田地下弾薬庫について説明する。
塚崎さんは府立山田高の社会科教諭だった1993年、生徒らと山田地下弾薬庫について調べた。地元のお年寄りや戦時中に施設内で勤務した人ら約50人から当時の話を聞き取った。
山田地下弾薬庫は43年ごろに建設が始まったとみられる。終戦時には工事中を含めて5、6本のトンネルがあり、1400個の機雷や大量の機銃弾など400~500トンの弾薬を貯蔵していた。総延長は「670メートル」または「1千メートル」とする記録がある。戦後は米軍が接収し、弾薬の爆破処理の衝撃で周辺の民家のガラス窓が割れたという。
その時の調査で、弾薬庫の場所…
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