連続テレビ小説 とと姉ちゃん(128)「常子、星野に夢を語る」 2016.08.30


(星野)お義父さん。
久しぶりだね武蔵君。
こちらこそご無沙汰してしまって…。
ああいや…。
ほらおじいさんだよ。
青葉。
ほらおもちゃだよ。
ほら青葉おじいさんがおもちゃを買って下さったよ。
おいでおいで。
まぁいいんだ。
3年ぶりだ。
覚えとらんだろう。
・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の花束を君に」・「涙色の花束を君に」
(弓岡)大きくなったなあ。
大樹も青葉も。
(星野)ええ。
大樹なんて去年の服がほとんど入りませんから。
そうか。
武蔵君も一杯つきあわないか。
では一杯だけ。
おちょこ取ってきます。
少し驚いたよ。
何がですか?来てみたら突然女の人が出てきて。
ああ家政婦のなみさんですか?てっきりそういうお相手なのかと思ったが…。
そういう相手って…何ですか?再婚だよ。
そろそろ考えてもいいんじゃないか?加奈子もそう願っていたよ。
死ぬ間際言われたんだ。
「あの人は私が死んでもずっと一人でいるだろうけどあんな不器用な人が仕事も家事もなんてできっこない」。
「子どもにも母親がいた方がいい。
だからもし数年たってもあの人が一人だったら再婚するよう勧めてほしい」とな。
ちゃんと君に伝えたからな。

(常子)え〜これでアイロンの試験全て終了しました。
ご協力ありがとうございました!
(一同)ありがとうございました!
(拍手)ご苦労さまでした。
ありがとうございました。
もう本当に康恵さんと皆さんのおかげです。
(康恵)私たちの頑張りを無駄にしないようにいい記事にしておくれよ。
もちろんです。
(ノック)
(花山)どうぞ。
・失礼します。
アイロンの試験資料全てそろいました。
ここに置いておきますね。
ああ。
原稿楽しみにしています。
(秒針の音)回想生産者にいいものだけを作ってもらうためには商品試験という方法は有効だと思う。
常子さんから商品試験のアイデアを聞いた時鳥肌が立ったよ。
これこそ「あなたの暮し」が存在する意義だとね。

(花山の声)「洋服全盛の現在ではミシンと並んであるいはそれ以上にアイロンは私たちの生活になくてはならないものになっています。
ほとんどの家庭で毎日のように使うものだからこそ安全で使いやすく長もちするものでなくてはなりません。
アイロンの試験を行うにあたって10人の主婦に協力してもらい2か月毎日50枚のワイシャツにアイロンをかけてもらいました」。
「使っているうちに柄の部分が熱くなってきてハンカチを巻かないと持てないという事が試験の間主婦たちを悩ませ続けました。
そこでアイロンのスイッチを入れてから10分20分30分ごとにどれくらい熱くなっているか測ってみました」。
「20分もすると半分のアイロンはハンカチどころか大きなタオルを巻かなければ持てなくなるほど温度が高くなりました。
その中でもアカバネはむやみに熱くなり30分後には熱で柄の塗料が溶けてしまいました」。
温度が上がり過ぎて溶けたんです。
これはひどいな。
「これは想定される到達温度に対して全く耐久度の合わない塗料で加工しているから起こる訳でメーカーの完全な設計ミスと言わざるをえません。
総じて国産のアイロンは外国製品に比べて…」。
「設定温度が不正確でコードなどの故障も多く改善点が多く残っています。
いくつかのアイロンは使っている人に危険を及ぼす可能性があります。
メーカーは安く売る事よりも購入者にとって安全で使いやすい事を第一に考えてほしいと心より願います」。
(拍手)頑張ってよかったわね。
本当にね。
(ドアが開く音)花山さん。
朝から騒がしいな。
花山さん文句なしの原稿です。
ありがとうございます。
礼を言うなら私ではなくこちらにだ。
その原稿を書けたのもあなたたち主婦の皆さんのご尽力のおかげですよ。
礼を言うのはこっちの方だよ。
たくさんの人に読まれてる「あなたの暮し」に関われて責任ある仕事を任せてもらえるなんて私たちみたいなただの主婦にとってはこんな気持ちを味わえるなんて思ってもなかったよ。
ただの主婦ではありません。
主婦の皆さんが暮らしの中で得たアイデアやこまやかな感性があったからこそ今回のアイロンの試験もいい結果が導き出せたんだと思います。
そうかい?そんなふうに言われちゃ悪い気はしないけど。
あんたまた調子に乗って!
(美子)やっぱり主婦の方々の意見は商品試験にとって欠かせないものなのかもしれないですね。
だったら主婦の方限定でテスターを募集したらどうかしら。
うん?主婦の方にだからこそ見えるものがある。
その目を大切にしたいんです。
だから主婦のテスターさんです。
そりゃいいな。
ですよね。
私やりたいです。
私もやりたい!じゃあ皆さんにご協力お願いします。
「あなたの暮し」39号入荷しましたよ。
最新号ですよ。
アイロンの商品試験を特集した最新号は30万部以上を売り上げました。
更に全国の主婦からテスターへの応募が殺到し1万を超える葉書が届いたのです
「笑顔をくれる『あなたの暮し』」。
(水田)どの葉書も必ず「いつも楽しみにしています」とかひと言添えてありますね。
(松永)この会社で働ける事は光栄な事だって改めて思いますね。
こうやって読者から感謝してもらえるし売れれば売れるほど給料も増えるし。
うちは常子さんが売り上げをちゃんと社員に還元しようって考えだからね。
まあおかげで買い物ばかりしちゃうんですよね。
金があるとあれも欲しいこれも欲しいって。
実はこの間最新のトランジスタラジオ買っちゃったんです。
(扇田)また?
(寿美子)前に電気蓄音機を買ったって言ってませんでした?うん…電気屋の前を通る時つい足が止まっちゃってさ。
(島倉)分かる分かる。
(扇田)あの光景こそが「希望」っていうんだろうね。
今日は何だか詩的ですね。
いやいや本当にそう思うんだよ。
焼け野原だった東京がここまで復興できて今や戦争以前より便利な商品が売られてるんだぜ。
まさに希望そのものじゃないか!そっか。
僕が買っているのはただの商品じゃなくて希望だったのか。
じゃあこれからも買い物しなくちゃ。
ねえ。
松永!もうそんな事言ってすってんてんにならないでよ。
ただいま帰りました。
(本木)ただいまさんです。
(一同)お帰りなさい。
本木さん今日の写真明日中にお願いできますか?任しといて下さい。
お願いします。
では皆さん今日はそろそろ上がりましょうか。
(一同)はい。
ご苦労さまです。

(緑)はいはい出ます。
あっすみません。
はいあなたの暮し出版です。
はい?え〜…おしゃれおばちゃま?うん…ちょっと待ってね。
ちょっとごめんなさい。
はい。
もしもしもしかして青葉ちゃん?常子です。

(青葉)あっおばちゃまあのね。
うん。
・お兄ちゃんがまた具合悪いって。
えっ?・お父さんいないの。
おばちゃま早く来て!分かった。
おばちゃますぐ行くからお外に出ないで待っててね。
ねっ。
後でねすぐにねはい。
2016/08/30(火) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(128)「常子、星野に夢を語る」[解][字][デ]

亡き妻の思いを知り、心揺れる星野(坂口健太郎)。一方、数か月に及ぶアイロンの商品試験を終えた常子(高畑充希)に、青葉(白鳥玉季)から助けを求める電話がかかる…。

詳細情報
番組内容
星野(坂口健太郎)は、妻が生前再婚を望んでいた事を義父から聞かされ、心が揺れる。数か月に及ぶアイロンの商品試験を終えた常子(高畑充希)は、康恵(佐藤仁美)たちの協力に成果を感じ、読者からテスターを募集することを思いつく。そんな折、常子に青葉(白鳥玉季)から助けを求める電話が来て、急いで自宅に向かう。同じ頃、『あなたの暮し』の記事に憤ぬする電機メーカー社長・赤羽根(古田新太)の手が迫ろうとしていた。
出演者
【出演】高畑充希,杉咲花,坂口健太郎,佐藤仁美,志賀廣太郎,白鳥玉季,伊藤淳史,古田新太,唐沢寿明,【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:4912(0x1330)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: