観光名所や特産品、ゆるキャラや動植物まで多彩なデザインにあふれたマンホールの図柄を描いた「マンホールカード」が、静かなブームとなっている。国や業界などで作る団体が今年度から無料配布を始めたところ、わずか1カ月で増刷となる人気を博している。実はこのカード、ファンやコレクターの収集欲を刺激するノウハウが随所に盛り込まれているほか、社会現象にもなっているアノ人気ゲームとの相乗効果も期待できるという。日本全国のダムをカード化した「ダムカード」に続く人気のカードになる可能性も秘めている。
人気マンガ「名探偵コナン」の作者、青山剛昌さんの出身地として知られる鳥取県北栄町では8月1日午前9時、観光案内所があるJR由良駅前に20人ほどの人だかりができた。
彼らのお目当てはコナンがデザインされた同町のマンホールを描いたカード。同日が配布初日だったが、開始から1時間で約50枚、初日全体で約260枚がなくなった。町の担当者は「作った2000枚がすぐなくなってしまいそうです」とうれしい悲鳴を上げる。
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