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君の名は。 その後1 作者:amuzakadaw
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次回は2人が入れ替わります。

ー君の、名前は、
俺がそう口に出した瞬間、まるで狙っていたように彼女は言葉をかぶせてくる。
ー君の、名前は、
私たちはつくづく思う。ようやく、会えたと。安心と言葉が重なったことにまた2人で笑いあう。
彼女は俺よりも早く口を開く。まるで今度こそ逃がさない、というように。
「私の名前は、みつは。宮水三葉。覚えて、ない?」
彼女が、いや、三葉がそういったとき俺は涙を流していた。
「思い出せた…全部…」
彼は涙を拭きながら階段を引き返す。そして赤い手すりが私たちの間にきたとき彼は私を見て笑う。
「俺の名前は、瀧、だ。」
「た…き…?」
彼の目から一粒ずつこぼれ落ちる涙を見ながら、私は失ったものを確実に取り戻していく。そして、あのとき言うべきだった言葉を、最初に、選ぶ。
「瀧くん、私も好きだったよ。ずっと、会いたかった…」
三葉はまるで子どものように泣く。俺のスーツをぬらしながら。もう離さないというように俺の肩を掴みながら。
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