岩手 釜石市や久慈市などで孤立地区

岩手 釜石市や久慈市などで孤立地区
k10010660471_201608302139_201608302142.mp4
台風10号の大雨の影響で、30日夕方、岩手県釜石市北部の橋野町を流れる鵜住居川があふれ、近くの県道が冠水するなどしたため、町の222世帯481人が孤立した状態になっているということです。
消防や釜石市によりますと、30日午後、地元の消防団員から、釜石市北部を流れる鵜住居川があふれていると連絡がありました。
消防が調べたところ、橋野町を通る県道35号線のうち東側が冠水し通れなくなっていたほか、西側も落石や倒木のため通行できなくなっているということです。
橋野町に入る道路はほかになく、町の222世帯481人が孤立した状態になっているということです。
消防によりますと、住民は高台にある交番などに避難していて、これまでのところけが人や建物の被害の情報はないということです。
消防は町の中にいる地元の消防団と連絡を取りながら、道路の冠水が解消されしだい、住民の安否など詳しい状況を確認することにしています。

久慈市や消防によりますと、市の南部の山あいにある山根町で、30日午後6時ごろから市道や県道が冠水したため、細野地区と端神地区、それに滝地区の合わせて90世帯192人が孤立状態になっているということです。
市によりますと、孤立状態の地域の住民と電話で連絡を取り合っていて、これまでのところけがをした人がいるという情報はないということですが、「住宅に土砂が入ってきた」とか「床上まで浸水した」といった被害の情報が複数寄せられているということです。

消防によりますと、30日午後10時現在、岩手県岩泉町の小本地区のおよそ700世帯と、乙茂地区のおよそ50世帯は、近くの道路で起きた土砂崩れや冠水の影響で、人も車も行き来できず、孤立した状態になっているということです。また2つの地区では、住宅が床上まで浸水したり、住民が住宅の屋根の上に避難したりしているという情報もあるということで、消防が確認を急いでいます。