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中国大使館付近で爆発 キルギス首都、自爆テロか 1人死亡、3人負傷
【モスクワ=遠藤良介、北京=西見由章】中央アジア・キルギスの首都ビシケクにある中国大使館付近で30日、爆発があり、ロシアのメディアによると、1人が死亡、少なくとも3人が負傷した。大使館員や家族にも軽傷者が出ているもようだ。治安当局は自動車を使った自爆テロとみて捜査に乗り出した。犯行声明は出ていない。
現地報道によれば、ワゴン車が大使館の門に突っ込もうとし、その際に爆発した。車内からは容疑者とみられる遺体が見つかっており、キルギスのラザコフ副首相は「自爆テロリストによる犯行だった」と述べた。大使館から約2キロ離れた建物でも振動が感じられたといい、規模の大きな爆発だったとみられる。
中央アジアのキルギス、ウズベキスタン、タジキスタンにまたがるフェルガナ盆地はイスラム過激派の温床として知られる。キルギスで1999年、日本人技師4人の拉致事件を起こした「ウズベキスタン・イスラム運動」(IMU)は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓ったとされている。