08月30日 12時54分
アメリカへの飛行中にトラブルが相次いだMRJは部品の交換や外国の上空を通過する許可の取り直しなどに時間がかかることから、再出発が9月下旬以降にずれ込む見通しとなり、開発スケジュールの遅れが懸念される事態となっています。
半世紀ぶりの国産旅客機として開発が進められているMRJは、本格的な飛行試験にのぞむため、開発拠点の県営名古屋空港からアメリカ西部のワシントン州に向かう計画でした。
しかし、8月27日と28日の2日間にわたって離陸後に空調システムのトラブルが相次ぎ、空港に引き返しました。
これを受けて、開発元の三菱航空機では原因の調査を進めていますが、関係者によりますと、交換する外国製部品を取り寄せたり、途中で経由するロシアの航空当局から上空の通過や空港使用の許可を取り直したりする時間がかかるということです。
このため、MRJのアメリカに向けた再出発は9月下旬以降にずれ込む見通しになりました。
MRJは実用化に求められる1500回の飛行試験の大半をアメリカで実施する計画になっているため、再来年の1号機納入に向けた開発スケジュールの遅れが懸念される事態となっています。
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