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戦没者慰霊碑など113基管理者不明「語り継ぐために維持・管理を」 岡山県偕行会が調査
今回の調査で、管理者が確認できなかったのは113基(備前地区49基、備中地区31基、美作地区33基)あった。また、管理状態が悪いものは40基(備前地区5基、備中地区17基、美作地区18基)。慰霊祭が執り行われていたのは37基(備前地区10基、備中地区5基、美作地区22基)だったという。
同会によると、戦後、米軍の占領政策で、公的機関が戦没将兵の慰霊祭を開くことなどが禁止され、学校や公用地などにある慰霊碑などで「軍国主義的」「超国家主義的」なものを撤去する方針が示された。このため、あいまいな基準によって、かなりの数の慰霊碑や忠魂碑などが撤去されたり、忘れ去られたりしたという。
同会の永岑会長(73)は「現地を調査することは、慰霊碑を参拝することだった。戦没者の慰霊や顕彰について、広く知ってもらい、戦争を将来に語り継ぐためにも、慰霊碑を維持管理していくことは重要」などと話している。