鳩間可奈子ちゃん、いや、「さん」とお呼びすべきなのでしょうけど、初めて彼女の存在を知ったときの「可奈子ちゃん」のイメージがあまりに強くて。僕の中では可奈子ちゃんです。
いや、うまい。若き日の小林幸子が美空ひばりからものまねを公認された逸話くらい、同じかそれ以上に、うまい。まるで説明になっていない。
例によって結論から記す。
レビューから、収録曲を引用させてもらおう。
どれも絶品なんだけど、おすすめは「鳩間の港」「老人と海」かな。「ヨーンの道」もいい。引き合いに出すのはよくないんだけど、夏川りみの声をもうちょい、高音をのびやかに、民謡調にした感じ。
申し訳ない。夏川先生。大好きです。でも、可奈子ちゃんのほうが俺には0.5枚番付が上なんです。東の正横綱と西の正横綱の違いくらい。これもまたよくないたとえだ(笑)。
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で、さっき結論て書いたけど、実はあれは中間結論。
- 8/31に神奈川大船
- 9/1に東京江戸川小岩
- 9/4に茨城勝田
で、コンサートがあります。詳細は、記事のいちばん上に貼ったリンクからたどってください。小岩、行けるかなあ。魅力的なのは、勝田のオリオンビール飲み放題(笑)。
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さて、なんでこの記事を書こうと思ったかというと、俺にとって「老人と海」は2作あって、
まずは、これさあねえ。
だが、ま、こういっては何だが、本編はいうほど大したことないのよ。大したことあるのが、福田恒存の解説。これはすごい。日本3大名解説の1つ。筆頭。ちなみに残り2つは森敦「月山」に寄せた小島信夫と、藤沢周平「蝉しぐれ」に寄せた中野孝次。
福田恒存のこの解説を咀嚼できれば、ひとまず日本人のアメリカ文学受容の骨子は1本通るわね。そこから、牧野有道先生や、柴田元幸先生のほうへと進めば、よろしかるべき夜半の月かな。
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次、「老人と海」もうひとつが、鳩間可奈子ちゃんの「老人と海」。
ここにね、ありそうで、ないんだ。(ごめんなさいごめんなさい)サントラなんだよ。ぜひ、可奈子ちゃんのCD「ヨーンの道」を買って、聞いてほしい。損はさせないぜ。
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これで終わりじゃない。「老人と海」3つめがある。そんな気分にさせてくれた、記事があるのでおじゃる。おかしい、おとついまで、俺のライブラリにはなかったはずである。
よかった。ほんとによかった。
福田恒存、鳩間可奈子に比肩すると記したら、浪士様が肩をすくめて釣り船から足をすべらせかねないので、そうは記すまい。
なんていうんだろう、写真、入り、結び、行間、思わず、ため息がこぼれました。ほんとは、2日つづけて、同じ方を取り上げるのは、似た演目が続くのは寄席の世界ではよくねえって志ん生師匠がよくいってたんだが、きょうは特別です。俺はね、こういうのが読みたかったんだよ。(誰にいってんだw)
鳩間可奈子さんのインタビュー記事。いいでしょう?