速報 > 社会 > 記事

無人輸送機を再活用 JAXA、地球観測など検討

2016/8/28 20:53
保存
印刷
その他

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を届ける無人輸送機「こうのとり」の後継機を、地球観測や宇宙実験などに活用できるようにする計画をまとめた。現在は搬送を終えた後に大気圏に再突入して燃やしてしまう。2016年度から始まった設計作業で輸送機の制御方法や構造を工夫したい考え。

 計画では、後継機は宇宙空間を飛行する推進エンジンや制御用のコンピューターを載せた本体と、貨物室の2つがつながった構造にする。

 ISSへ物資を運んだ後は貨物室を切り離し、軌道へ移った本体が地球観測や衛星部品の試験を担う。ロケットで地上から打ち上げた別の機体とドッキングし、他の天体へ向かう宇宙探査もできるようにする。

 こうのとりの後継機は、日本の新型ロケット「H3」を使って21年度の打ち上げを予定している。JAXAは、様々な用途に使い回せば、打ち上げ機会を有効に活用できるとみている。

保存
印刷
その他

電子版トップ速報トップ

関連キーワード

宇宙宇宙航空研究開発機構ISS

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報