2016.8.29 視聴時間 03:18
マニラ麻薬戦争で「6人殺した」女性
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強硬な麻薬取り締まりを公約して大統領に当選し、就任したフィリピンのドゥテルテ大統領は、警察や市民に、逮捕に抵抗する薬物密売人はその場で殺すようにと指示している。その影響か、フィリピンでは過去7週間で1900人以上が殺害された。警察が使う「殺し屋」も横行しているという。BBCのジョナサン・ヘッド記者が、麻薬戦争の渦中にいる2人に話を聞いた。ひとりは追われる側の密売人の「ロジャー」(仮名)。もうひとりは夫婦で殺し屋をしているという「マリア」(仮名)だ。赤ちゃんを抱いて取材の場所にやってきた小柄な「マリア」は、ドゥテルテ政権になって以来、「ボス」の指示で5人の頭を撃ちぬき殺したと話す。そして「ボス」とは、警察官なのだと。「マリア」と夫は、マニラの貧困地区出身で、「殺し屋」になるまではまとまった収入がなかった。今では、1人殺すと多くて2万ペソ(約4万4000円)の報酬を得て、それを数人で分け合う。貧しいフィリピン人にとっては望外の収入だが、「マリア」は止めたくて仕方がないという。

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