どうも、星川(@Soh_RundabanSP)です。
heatleafさんのこちらの記事がおもしろかったです。
DTMで稼げるのか真剣に考えてみました。 | heartleafkk.com
記事の中ではDTMで音楽制作をする個人、いわゆるDTMerがどのように音楽で稼ぐかを考察されています。
著者の影山さんご本人の経験や、同じように個人で活動しているDTMerさんが紹介されていて、とても参考になるのでぜひ見てみて下さい。
DTMerは個人でもっと稼げる?
さてぼくが気になったのが、この記事に関して個人DTMerの世界ではトップランカーの一人と思われる「こおろぎさん」のこのツイート。
最近、僕も行き詰まってる感じがしてるので、改めて考えてる。10~20万円くらいまではそんなに難しくないけど、30万円以上を稼いでいくには戦い方を大きく変えないとダメだなと思ってる
— こおろぎ (@Kohrogi34) 2016年8月28日
「個人の時代」と言われる現代。
確かに個人が稼げるプラットフォームは続々と生まれてきているんですよ。
なにも音楽の世界のみならず、テキストの世界ではブログだったり、もちろんYouTubeもそう。
とは言え、音楽の世界ではまだまだ個人が弱いと感じます。
例えばブロガーやYouTuberのトップランカーは年収1000万円~クラスが結構いるみたい。
(派生的に出版やテレビ出演したの影響はあるにせよ)それもブログやYouTubeといった個人のプラットフォームのみで、です。
しかし、DTMerにはまだそのようなスーパースターは見られません。
マスメディアにコミットするというステップアップは…
DTMerの世界では「個人のプラットフォーム」からテレビなど「マスメディア」に戦場を移すことで、収入を上げることは可能だと言います。
結局テレビがめちゃくちゃ強いので、どうやってそこに乗るか、みたいな事になるのかな、とか、それだけだと面白くないから他の道も探したいな、とか
— こおろぎ (@Kohrogi34) 2016年8月28日
こおろぎさんの毎月の収入報告でも確かにその傾向は見て取れますね。
(これはテレビに本人が出演するのではなく、テレビやゲームで流れる音楽を作る仕事をするという意味)
でも個人的にはそれだけじゃ「つまんないな~。夢ないな~。」と思っているんですね(笑)
DTMerがテレビの仕事をするって、いわばバンドがメジャーデビューするのと一緒な気がします。
ぼくは音楽業界というのは「メジャーレーベル」「マスメディア」「著作権管理団体」だと思っていて、その経済圏は90年代のバブルよりも縮小したものの、まだまだ大きい。
いやいや、メジャーデビュー大いに結構なんです。
でも「メジャーデビューしないと幸せになれない」ではこれからの音楽文化は貧しくなると思う。
前述のとおり、ブロガーが旧来の作家よりも稼ぎ、Youtuberがテレビタレントなみに稼ぐなど、他の分野では個人プラットフォームの力が増大し続けています。
なんなら昔なら一発屋で終わっていた芸人さんが、YouTuberになることで継続的な活動の方法を手に入れるという逆転現象まで起きています。
そんな中で「DTMer」や「バンドマン」もメジャーデビュー(業界にコミット)しなくても、もっと稼げるようになってほしい。
ぼくはこの「個人で稼ぐ」ことにすごく魅力を感じてるんですよね~。
自由なバンドマンになりたい
ずーっと引きこもって誰も俺に構わないでくれ。
— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2016年8月28日
って生活憧れるわ~。
これができるのってメジャーデビューじゃないですもんね(笑)
ってなわけで、こおろぎさんには1000万プレイヤーになってみんなに夢を与えて欲しいんですね(笑)
バンドだったらYellow StudsやTHE NOVEMBERSとかめちゃめちゃ稼いでほしい。
あ、ちなみに「DTMで月20万円稼げる?幸せじゃんよ!」というのもよくわかります。
むしろぼくはそっちの傾向が強いし(笑)
日本の経済をリアルに考えると、好きなことで月に15万円ぐらい稼ぐライフスタイルはもはや(精神的な意味で)「勝ち組」だとすら思います。
それは置いといて、やはりDTMerのトップランカーたちにはどんどん稼いで有名になて欲しいというのがぼくの勝手な願望です。
翻ってトップの人が稼ぐ額が大きければ「趣味レベル」で稼げる人も増えるのだと思いますし。
おろらく今後は「リアルビジネス」がキモになってくるはずです。
ウェブメディア事業をやっている多くの会社・個人はリアルで「人が集まれる場」作りにいそしんでいる傾向が見られます。
音楽(DTM)ならば「海外に打って出る」という方法もありますが、早晩「数」を増やすことで成り立つビジネスは難しくなると思います。
消費の傾向が「モノからコトへ」変わっていっていることは早くから言われていますが、ご多分に漏れず音楽に従事する人もそうならざる得ないのかもしれません。
やはりコピーしづらいものへと消費行動が集中するのはしょうがないと思います。
その傾向からバンド活動においては、やはり「ライブ」が重要になるでしょう。
アイドルのそれのように、ロックバンドでもより低リスクで、利益を出せるライブのスタイルが求められると思います。
DTMerでもクラブイベントなどすることはできるのではないでしょうか???
(「こおろぎナイト!」みたいな(笑))
ぼく自身の音楽活動(バンド活動)でも「個人のプラットフォーム」を意識してやっています。
まぁでも「メジャーデビューしない?」って言われてらするかもしれませんが(笑)
それは冗談としても、音楽活動がもっと多様化し、それぞれが描く「幸せ」が音楽を作ることで得られる世界になったらいいなぁと思います。
そのためのヒトバシラーとして、ぼくもがんばります。
それでは!
ところで俺、まちがってねぇよな?