ヤスデのお話です。
大陸からの冷たい空気と台風による暖かい空気がぶつかった影響で今日は午後から雨。雨の日も自転車通勤している私に「初めてのロードバイク通勤は雨」というひどい仕打ち。ま、楽しかったからいいんですけどね。昨日撮った写真をまた意味もなく貼ってしまうやつ。
雨の日によく出てくるヤスデ。
ところでヤスデって知ってますか?
ゲジゲジではなくてムカデじゃなくてヒトデ君でもないやつ。石の下によく隠れてて、グルグル渦を巻いてじっとしてるやつです。
そうだよ、見てもらえばわかるよ。これこれ。
こんなやつ。ほらいたでしょ小さいの。えっわからんって?ぐぐったら出るけどもっとすごいヤスデの親分みたいな画像がいっぱい出てくるから探さないほうがいいよ?
今日は久しぶりにこいつに食らわされたんですよ、ニオイですよニオイ。
ヤスデのニオイを例えるなら
仕事中に使う木製パレットにこっそりしがみついてたらしくて、どうやら軍手をしたまま彼を触ってしまったみたいなんですよ、ヤスデ。もう軍手がヤスデのニオイ。そしてたまたま触ったマスクにまでヤスデのニオイ。鼻につくんですよニオイが。
この「ヤスデのニオイ」をどうやって例えようかずっと考えていました。散々いろいろ考えた挙句編み出したのがこの表現。
苦油臭い。
アブラっぽいニオイがするのと一緒に苦そうなニオイが混ざるんですよ。なので「にがあぶらくさい」と表現してみました。もちろん食べたことはありません。
きっと敵を近づかせない働きとかがあるのでしょう、スカンクのおならとかアゲハチョウの幼虫の鼻からミューンと出てくるオレンジ色の角とかと一緒ですよね。
田舎に住んでいる人なら誰にでも嗅いだことのあるヤスデのニオイ。都会でも縁の下とか公園の茂みの石の下とかにきっといたと思うんですが…最近の子供はヤスデのニオイとか知らずに育つのかなもしかして。
さてあのニオイ、いったいどんな成分なんでしょう。ちょっと調べてみました。
ヤスデのニオイの正体
まずはグーグルさんでざっくりヤスデについて学んでみました。
一般にはヤスデは害虫と見なされているが、冤罪的な要素も多く、典型的な不快害虫である。見た目が不快なことや、踏むと異臭を発すること、寒冷地の森林で周期的に大量発生するキシャヤスデなどの群れが鉄道の線路上に這い出して列車の車輪で踏み潰されると、その体液により列車がスリップすることなどが理由に挙げられている。
これ、読んだことある!電車の線路にヤスデがいっぱい出て踏んだらスリップするって。その挿絵が気持ち悪くて嫌だったんですよ。
臭液の毒性は強く、狩猟用の矢毒として用いられた記録がある。また、「味噌汁に1個体が紛れ込んだら、鍋全部が食べられなくなる」などと言われる。密封すると自らの臭液で死ぬ場合が多い。
味噌汁にヤスデ…確かにあのニオイを口に入れるのは不可能だな。そして密封すると自分の臭いで死んでしまうとは(笑)「うわっ、オナラしたら臭っ!自分のオナラなのに臭すぎてあかん!!」とか言うおじさんと一緒ですね(僕じゃない)
そういえば秋の原っぱに出るあれ、セイタカアワダチソウも自らの毒で自らを枯らしてしまうという魅力的な生態をお持ちでした。
さて、そろそろヤスデのニオイの成分を調べてみましょうかね。
ヤスデのニオイは青酸!ヨード!
さすがプロ。やっとニオイの正体を見つけました。こちらのページ。
ムカデ・ヤスデ・ゲジ駆除|マンション・アパートの害虫・害獣駆除屋さん
ヤスデを触った場合、刺激臭のある液体やガスを分泌、この分泌物の成分は青酸やヨードであるため、皮膚につくと痛みを感じ、目に入った場合、結膜炎などを引き起こす原因となるので注意が必要です。また、臭いもきつく、手につくと臭いがなかなか取れません。
「青酸」と「ヨード」ですか。ヨードというのはヨードチンキのヨード、正露丸のようなニオイのことですよね。ヤスデのニオイと正露丸のニオイ、なんとなく似てるといえば似てるような…
秋の雨上がりにご注意
ヤスデというのは雨の時期に多く出てくるらしいです。梅雨の時期や秋の長雨のときのような。雨上がりは土が柔らかくなって草抜きなどもしやすいんですけど、間違ってヤスデを刺激したりすると鼻にずーっと残りますのでご注意。
若い子は知らなかったりするんだろうな、ヤスデのにおい。しかしちょっと懐かしさをおぼえるのは僕だけでしょうか。