08月29日 19時14分
近畿大阪銀行名古屋支店の32歳の元行員が顧客の口座の270万円を自分が管理する別の顧客の口座に移して不正に引き出していたとして詐欺などの疑いで逮捕され、警察は元行員があわせて8000万円余りをだまし取っていた疑いがあるとみて調べています。
逮捕されたのは、近畿大阪銀行名古屋支店の元行員で、大阪・茨木市に住む木下仁志容疑者(32)です。
警察の調べによりますと、木下容疑者は名古屋支店に勤めていた今年1月、愛知県内に住む女性が自宅で入金伝票に印鑑を押す際、この中に白紙の振り込み依頼書を紛れ込ませて押印させ、女性の口座から270万円を自分が管理する別の顧客の口座に入金させて不正に引き出したとして詐欺などの疑いがもたれています。
木下容疑者は渉外担当として入金先の顧客の口座も自分で管理していたため、印鑑やキャッシュカードを預かっていたということです。
調べに対して容疑を認め、「ギャンブルに使った」と供述しているということです。
今年1月銀行の内部調査で不正が発覚し、警察によりますと、おととし7月以降、木下容疑者が担当する8人の顧客の口座からあわせて約8500万円が不正に引き出されていたということで、警察はいずれも木下容疑者がだまし取った疑いがあるとみて詳しく調べています。
近畿大阪銀行は、木下容疑者を今年3月に解雇し、「元行員が逮捕され、深くおわび申し上げます。
再発防止にむけてコンプライアンス意識の徹底などを全社を挙げて取り組んで参ります」とコメントしています。
新着ニュース