08月29日 19時14分
太陽光発電施設の造成工事をめぐり、土地の所有者から現金900万円余りをだまし取ったして詐欺の罪に問われている愛知県常滑市の元議員と議員の2人の裁判が名古屋地方裁判所で開かれ、2人は起訴された内容を認めました。
常滑市議会の元議員、岸田嘉成被告(63)と現職の議員で不動産業の齋田大五朗被告(40)の2人は、市が誘致した企業が行う造成工事をめぐり、おととし、土地の所有者2人にうその説明をして必要のない測量費900万円余りをだまし取ったとして詐欺の罪に問われています。
29日、名古屋地方裁判所で開かれた裁判で、2人は起訴された内容を認めました。
このあと、検察は事件のいきさつについて、「齋田議員が岸田元議員に対し『土地の紹介手数料のほかにもうける方法はないか』と相談し、岸田元議員が測量費を一部負担させる名目で金をだまし取る方法を持ちかけた」と指摘しました。
また、だまし取った金については「齋田議員が分け前として岸田元議員に350万円を渡した」と説明しました。
この造成工事をめぐっては、岸田元議員が業者から現金200万円を受け取ったとして収賄の罪にも問われているほか、贈賄側の半田市の業者には8月18日に有罪判決が言い渡されています。
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