類似商品訴訟、業者側は争う姿勢 大阪地裁
モンシェールが2000万円損害賠償求める訴え
人気の洋菓子「堂島ロール」を全国展開する「モンシェール」(大阪市北区)が、「堂島プレミアムロール」という類似商品を売っているとして、販売業者らに名称使用の差し止めや2000万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。26日に第1回口頭弁論があり、業者側は争う姿勢を示した。
訴えられたのは、大阪市西区の菓子会社「堂島プレミアム」など3社と各社の代表取締役ら4人。
訴状によると、モ社は2003年の設立時から、生クリームを黄色いスポンジ生地で巻いた「堂島ロール」を主力商品として販売。07年に商標登録し、全国の百貨店などで展開する。12年設立の堂島プレミアムは「堂島プレミアムロール」などを小売店で売るが、商標の字体や包装が酷似しているという。
モ社側は「堂島ロールの信用や高い知名度を利用して利益を得ようとした」と主張。昨年、堂島プレミアムに販売などの差し止めを求める仮処分を大阪地裁に申請。地裁は今年4月、差し止めを命じる決定を出したが、その後も販売を続けたとしている。
堂島プレミアムの代理人弁護士は弁論で「今は製造していない」と述べた。【三上健太郎】