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海上の釣り客の避難訓練

08月29日 10時06分

海上の釣り客の避難訓練

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9月の防災の日を前に、三重県南伊勢町で、津波を想定して、海に浮かべた「いかだ」にいる釣り客を、陸の高台まで避難させる訓練が行われました。
南伊勢町では、波が穏やかな五ヶ所湾に釣りを楽しむための「いかだ」が100以上浮かべられ、南海トラフの巨大地震などによる津波から釣り客をどう避難させるか課題になっています。
訓練は、津波避難の指針を作る際の参考にしようと、南伊勢町と、地域防災を研究する愛知工業大学の小池則満教授がおこないました。
防災無線で訓練開始が知らされると、漁業者が、港から700メートルほど沖の所有するいかだに船で向かい、釣り客役として参加した学生ら約50人を港に連れ戻しました。
そして、学生たちは、スマートフォンのGPS機能で経路や時間を記録しながら、標高約20メートルの高台まで歩いて移動し、16分ほどで全員が避難しました。
参加した男子学生は「沖では防災無線の音はほとんど聞こえず、港から高台までの避難路は分かりにくかった」と話していました。
小池教授は「土地勘のない釣り客などが適切に避難できるよう、訓練の結果を検証していきたい」と話していました。

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