北京五輪ウエイトリフティング 15選手 薬物陽性

国際ウエイトリフティング連盟は、2008年の北京オリンピックのドーピング検査で採取した検体の再検査で、メダリスト11人を含むウエイトリフティングの選手15人の検体から陽性反応が出たと発表しました。
IOC=国際オリンピック委員会はロシアの組織的なドーピング問題を受けて、WADA=世界アンチドーピング機構と協力して、北京大会とロンドン大会のドーピング検査の検体について、最新の技術で再検査を行いました。
このうち、2008年の北京オリンピックのウエイトリフティングの選手の検体の再検査の結果を24日、国際ウエイトリフティング連盟が発表しました。
それによりますと、女子48キロ級の陳燮霞選手など中国の金メダリスト3人をはじめ、ブラジルやカザフスタン、それにロシアなどの、銀メダリストや銅メダリスト8人のメダリスト11人を含めて、合わせて15人の検体から陽性反応が出たということです。
今回明らかになった選手も含めると、北京オリンピックのウエイトリフティングでは、メダリストの3分の1を超える16人の選手から禁止薬物の陽性反応が出たことになります。
ウエイトリフティングをめぐっては、リオデジャネイロオリンピックの大会期間中にドーピングで失格となったり、出場が認められなかったりした選手も合わせて7人に上っています。