GLMが手掛けるトミーカイラZZは、かつて206台を販売したのみで消滅したスポーツカー「トミーカイラZZ」のオリジナルデザインメンバーが新たにデザインした、事実上3代目となるモデルで、販売開始は2014年。
GLMの展示試乗会は、この加速力を一般の方々に体験してもらい、ZZの魅力を知ってもらいたいというのがコンセプト。そのため、希望者はナビゲーターズシートに座っての試乗になります。
試乗の他にも、ショールーム内にはZZのカウリングを取り外した車体プラットフォームを展示。モーターやバッテリー、コントロールユニットなどがどのようにして構成されているかを確認することができます。なお、このプラットフォームはモジュール化されており、GLMではプラットフォームのみの販売も行います。つまりEVへ新規参入をしたい企業があれば、そのままこのプラットフォームを流用しオリジナルEVを開発することが可能です。
ちなみにトミーカイラといえば、もともとは京都で創業した「トミタオート~トミタ夢工場」の冨田義一氏とエンジニア、解良喜久雄氏の姓を組み合わせたチューニングカーブランドでした。
初代ZZは、トミーカイラが1995年に初のオリジナルスポーツカーとして発表し、1997年より英国で生産を開始。全部で600台以上のオーダーを集めました。全体の1/3ほどを生産販売したところで運輸省の安全基準改正に遭遇。これに対応できないまま販売終了に追い込まれた、不遇の名車です。
またZZという名称が、冨田氏と解良氏の「いつか自分たちのオリジナルマシンを作る」という夢が実現したとき「すでにふたりとも爺だった」ことにちなんでつけられたというのは特に有名な話です。